研究課題/領域番号 |
13480030
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研究機関 | 天理大学 |
研究代表者 |
置田 雅昭 天理大学, 文学部, 教授 (50248176)
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研究分担者 |
斎藤 純 天理大学, 文学部, 教授 (00319922)
EDWARSE Walter 天理大学, 国際文化学部, 教授 (70258185)
西村 康 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター, 遺跡調査室長 (80000488)
安井 眞奈美 天理大学, 文学部, 助教授 (40309513)
桑原 久男 天理大学, 文学部, 助教授 (00234633)
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キーワード | 遺跡探査 / 古墳 / 平石古墳群 / レーダ探査 / 電気探査 / 埋没古墳 / シシヨツカ古墳 / 茶ノ木古墳 |
研究概要 |
レーダ・電気探査法によって、墳丘の形態、規模、作り出しの有無、主体部の位置、葺石の残存状況などを明らかにし、古墳研究の基礎資料を整備しようとするのが本研究の主たる目的である。また、歴史民俗学の研究者とともに古墳名の由来、古墳にまつわる伝承などを調査研究し、基礎データに加える。本年度行った調査研究は以下の通りである。 大阪府南河内郡河南町所在の平石古墳群シシヨツカ古墳でレーダ探査を行った。この古墳は前年度に大阪府教育委員会が発掘調査を行い、トレンチ調査で方墳であることを確認していたものである。探査の結果、トレンチのおよばなかった場所にも強い応答があり、応答がL字形にのびることが確認された。この応答は発掘結果から見て、墳丘の貼石をとらえていることが分かり、発掘結果に一致する。また、平石古墳群字嶋子地区で、レーダおよび電気探査を行った。この地区に方墳が埋没していると言う考古学的状況から実施したものであるが、埋没古墳をうかがわせる異常応答はなかった。むしろ、幅30mの落ち込みが南北50mにわたり続くこと、この落ち込みには3層以上の堆積が認められること、付近の地形からみて落ち込みが埋没谷であることが推定された。その後、この地区を大阪府教育委員会が発掘し、上記推定を確認した。 その他、奈良県天理市萱生町マバカ西地区、桜井市茶ノ木古墳などで埋没古墳探査、墳丘復元のためのレーダ探査を行った。データ解析を続行中であるが、発掘調査を行っていないので探査結果の検証はできていない。また、埋没古墳の位置特定のために、奈良盆地の字名調査を実施した。
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