研究分担者 |
猿田 祐嗣 国立教育政策研究所, 教育課程センター基礎研究部, 総括研究官 (70178820)
藤井 良宜 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (10218985)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (00324898)
三宅 征夫 国立教育政策研究所, 教育課程センター基礎研究部, 部長 (50000071)
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研究概要 |
1994年度末(1995年2月頃)に実施された第3回国際数学理科教育調査の論述形式課題における,日本の小学3・4年生と,中学1・2年生の回答を分析した。データは,国立教育政策研究所で入力し,パソコンのテキストデータとなっているものを使用した。 今年度は,使用を予定していた自由記述文解析ソフトの発売が遅れたため,基礎的な分析を中心に実施した。,表計算ソフトウエアの「フィルタ」機能を利用して,「農地と川の問題」「二酸化炭素を利用した消化器の問題」などの問題を対象として,とくに誤答者の回答に使用されている単語の組み合わせを探った。 その結果,たとえば農地と川の問題において「土」と「悪」を両方用いた文章を書いて回答した中学生の大半が誤答であることなどが分かった。こような分析を複数の問題に対して実施し,いくつかの問題では,回答に用いられた単語の組み合わせによって,正誤が決まってしまっていることが分かった。 このことから,日本の中学生が論述課題において正答率が低い原因の一つは,間題において着目すべき要素の選択が不適切である可能性が示唆された。
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