研究分担者 |
三宅 征夫 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 部長 (50000071)
藤井 良宜 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (10218985)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00324898)
猿田 祐嗣 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (70178820)
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研究概要 |
小・中学生を対象としたTIMSS(1995)理科の論述課題のうち,次の特徴を持つ課題に焦点を当てて分析を行った。 1.酸化や燃焼に関する課題 2.複数の見地を要求する課題 3.実験計画に関する課題 これらの課題に対して,テキストマイニングソフトWord Minerを用いた有意性分析を実施し,次のような傾向を得た。 1.回答には,課題文中や図に書かれている事柄についての言及が多く,現象の指摘に終わっているものが多い。 2.現象の背後にある法則や規則性を適用して現象と関係づける回答が少ない。 3.複数の見地を要求する課題では,回答者としての児童・生徒は複数の観点と考えていても,出題者側から見ると同一の観点に含まれるような回答がある。そのことが,日本の児童・生徒の二つ目の回答に「無回答」が多いと判定された理由の一つになっている。 今年度は,これらの回答分析の結果と,教育課程の関係についての分析も行った。特に,酸化や燃焼にかかわる課題については入念に検討した。その結果から,TIMSSカリキュラム基準に含まれる次の事項が学習指導要領に明示されていないことと,TIMSS論述課題に対する回答の傾向が関係している可能性があることを指摘した。 2.2.4 モデルの構成,解釈,そして適用 2.4.1 探究すべき疑問の同定 2.4.5 データからの結論の導出
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