研究概要 |
本年度は,研究計画にしたがって,以下の5点について研究を実施した. 1.設備面の研究環境を更新する. 2.岡山県情報教育センター,同教育センター,同生涯学習センターの指導主事並びに岡山市内在住の教師数人にクライアントの協力を依頼する. 3.協力者に必要な機材・通信費などを科研費で充当する. 4.インターネットを経由して,映像・音声によるコミュニケーションが可能な環境を作る. 5.クライアントと専門家の間でテレビ会議システムを援用したテスト通信を行う. 以上の5点について,研究成果の概要を項目別に整理して,以下に述べる. 1.従来のMac OSからWindowsあるいはUNIX主体の環境に変更した.しかし,OS自体の多様化(例えば,Windows95/98/2000/NT/Me/XP)に加え,映像圧縮方式も多様化(例えば,ITU-T国際標準方式はH320/H323)したため,機能の互換性が保証されない事例が増えた.このため,テレビ会議システムの一つであるCU-seeMeについては,OSとの親和性による不具合が見られた.新規に購入した専用装置(ソニーPCS-1600)では,接続回線の種別(ISDNとLAN)により,クライアント数は前者が最大6ヶ所,後者が3ヵ所と相異が見られた. 2.岡山県教育委員会・岡山大学教育学部連携協力事業の一環として位置付け,組織を上げて協力体制を作った.(本協力事業報告書に記述済み.) 3.本科研費で購入したテレビ会議システムを県情報教育センターとか現職教員の協力者に貸与し,送受実験に協力してもらった. 4.クライアントとしての環境が整い次第,順次テスト通信を行ったが,画質・音質が経由回線,時間帯によって大きく影響されることが明らかになった. 5.クライアントと見立てた現職教師と研究スタッフの間で時間帯,経由回線,曜日などの条件を変えて,送受通信テストを続けている.
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