研究概要 |
本研究の目的は,インターネットを利用して,学習者がいつでもどこでも非同期に参加できる講義・教室型の学習環境として,非同期参加型バーチャルクラスルームを研究開発することである.この学習環境は,リアルタイム型のバーチャルクラスルームがもつ臨場感や学習者間の双方向インタラクションという特徴と,WWWを利用した個人学習環境がもつ時間的・地理的な制約のない自由な利用形態という特徴を,併せ持つ.本学習環境下での擬似学習者エージェントは,過去に参加した学習者の発言などの学習行動を模倣するもの,教師の代わりとして教育的な行動をとるもの,問いかけを行うもの,などから構成される.このようなエージェントを介在させた学習者間インタラクションの誘発により,学習者の積極的な学習の促進を目指す.平成14年度は,擬人化エージェントを中心とした学習支援の枠組みを設計し,プロトタイプシステムを実装した.さらに評価実験を行い,システムの有効性を検証した.開発には,Java言語,XML, JMFと一部VRMLを用いて行った. 1.システム全体のモデル化と構築方法の基本検討(矢野)2.エージェントによる協調学習支援手法に関する検討(矢野・金西)3.擬人化エージェントモジュールの設計(金西)4.擬人化エージェントモジュールの開発(金西,越智)5.ビデオオンデマンドサーバの拡張(越智)6.WWWベースのユーザインタフェース環境の設計(矢野,越智)7.プロトタイプシステムへのエージェントモジュールの導入(金西,越智)8.プロトタイプシステムの評価(矢野,金西,越智)
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