研究概要 |
●英語文献データベースは、英語学習者向けのリーディング、また基本的な語彙・フレーズの抽出に極めて重要である。今回の作業として、各文献ファイルおよび文献情報データ1,000冊分(600メガ相当)を追加した。利用目的は、様々なジャンル・時代の語句表現の例文を抽出するためのものであり、各文献の難易度の評価プログラム(語彙使用頻度に基づく)を充実した。文部科学省の検定教科書の語彙数は、高卒で約2,000語であるが、語彙数という点で、大学で最低4,000語がなくては、文献が読めないということがわかり、語彙力に応じたレベルの文献を検索できるデータベースでもある。 ●学生の英語力を客観的に評価するコンピュータベースの英語試験プログラム(CBT)の作成:TOEFL等の試験問題に限らず、様々な英語の試験問題の収集・分析を行った。語彙・フレーズ・表現等、また文法という角度から各学生の語学力を自動的に判断し、分野ごとの長所弱点を指摘するプログラム作成の研究をした。文法・語法・聴解力の問題を中心とした英語検定試験のプロットタイプである。 ●ブロードバンドが広く利用されるようになり、高度な動画・音声を利用したコンピュータ学習が一般化し有用であることが判明している。特にPCでの英語学習は、インターアクティブ性を内包していれば効果が高く、PC以外の受講環境でも今後発展する可能性が高い。PDA、特に多くの学生が所有している携帯電話に配信できるような英語問題や試験問題(コンテンツ)は、簡便性という点から有用性が高く、この種の学習のためのコンテンツのデータベース化と評価方式に焦点を置きながら、この配信のシステムの研究を行った。
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