研究概要 |
ブロードバンド時代に、PCによる高画質・音声を利用したマルチメディア英語学習が効果があり、PDA、携帯電話(多くの若者が所有している)も同じく近未来の英語学習に有効であると考えられる。 英語学習における便利さ、機能性、親密性という点でPC、PDA、携帯の比較研究を行なった。2001-2年の実験では、将来性がPDAにあると判断した。学生は異なる学習環境(PC PDA携帯各8名)で英語の講義を受講し、その後試験を受けた。PCには安定性があるが、PDAは携帯性と機能の点で将来の語学学習への可能性を示した。 本研究で、ウェブ上の複数の地点から教材開発を同時に行なった。ウェッブ上での製作コラボレーション実験を行なうために、まず三つの映画を教材として作成した。従来のコンテンツ制作方法は、一箇所にプログラマー、著者、編集者が集合して製作するが、本研究では、ウェッブ上の複数の異なるサイトから同時に教育ソフトを作成・編集する実験を行い、その結果、従来の方法でかかる移動時間が大幅に縮小でき、製作関係者が集合する必要がなくなった。 語彙数などのテキスト分析ソフトを作成し、教育ソフトのテキストが学生のレベルに対応しているか否かを判断した。テキスト分析には、英語文献データベースは不可欠となる。今回1,000冊分(700メガ相当)を英語テキストデータベースに追加した。高卒で習得する語彙数は約2,000語であるが、英語の新聞やそれに相当するものを読むには、最低4,000語が必要であるということが判明した。英語のレベルに応じた文献を検索できるデータベースでもある。 学生の英語力を評価するコンピュータベースの英語試験プログラム(CBT)のプロットタイプを作成するためにTOEFLをはじめとする試験問題の収集・分析を行った。文法・語法という角度から各学生の語学力を自動的に判断し、長短所を指摘するプログラム作成の研究をした。文法・語法の誤りを指摘するプログラムのためのデータベース構築である。
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