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2003 年度 研究成果報告書概要

音楽教育史研究における制度・教師・学習者の関係性の探究

研究課題

研究課題/領域番号 13480054
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教科教育
研究機関千葉大学

研究代表者

本多 佐保美  千葉大学, 教育学部, 助教授 (90272294)

研究分担者 西島 央  東京大学, 大学院・教育学研究科, 助手 (00311639)
佐野 靖  東京芸術大学, 音楽学部, 助教授 (80187278)
研究期間 (年度) 2001 – 2003
キーワード国民学校 / 芸能科音楽
研究概要

本研究は、昭和10年代、国民学校期の音楽教育の実践史において、学習者の視点を取り入れた研究の可能性を探り、子ども・教師・制度という三つの視点から国民学校期の音楽教育を総合的にとらえようとするものである。
平成13年度までに、農村部の一事例として長野県上伊那郡高遠町の高遠国民学校を対象に調査をすすめた。平成14年度は、それとの比較として都市部の事例に焦点化し、東京文京区の誠之小学校(誠之国民学校)を対象に調査をすすめ、平成14年2〜3月に学校保存の文書資料調査を、平成14年7〜8月に同校卒業生に対するアンケート調査を、平成15年2〜3月にかけて、卒業生に対するインタビュー調査を実施した。アンケートおよびインタビュー調査のデータの取り扱いと公表に関しては、個人が特定されないようすべて匿名とし、調査対象者のプライバシー保護に十分配慮した。
こうして出揃ったデータを互いに照合しながら、国民学校期の音楽実践史、特に音楽授業の諸相について具体像を浮かび上がらせることを試みた。具体的には、「学校日誌」から当時の学校や子どもたちを取り巻く音楽活動の諸状況を抽出したり、音楽教師の学校内外における活動や、音楽授業の実際、「備品原簿」等に見る蓄音機や楽器等の所有状況を把握した。また、「学籍簿」から当時の教師の指導の観点を抽出したり、あるいはアンケートやインタビュー・データをもとに、当時の子どもたちの音楽授業についての学びの記憶を、歴史資料として読み解くといった多面的なアプローチを用いて、音楽教育史研究に新しい視点を提起した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 国府華子, 中里南子, 幸山良子: "共同研究 国民学校芸能科音楽の研究II-高遠国民学校資料紹介"音楽教育研究ジャーナル. 第16号. 29-53 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 今川恭子, 他8名: "共同研究 国民学校芸能科音楽の研究III-高遠国民学校の音・音楽"音楽教育研究ジャーナル. 第18号. 1-44 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 本多佐保美, 藤井康之, 他3名: "誠之国民学校における音楽授業の諸相"音楽教育学. 第33巻2号. 1-8 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] KOU, Hanako, et al.: "Cooperative Study ; A Historical Study on Geinouka Ongaku in Kokumin Gakko Era (II)"Journal of Music Educational Research. No.16. 29-53 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] IMAGAWA, Kyoko, et al.: "Cooperative Study ; A Historical Study on Geinouka Ongaku in Kokumin Gakko Era (III)"Journal of Music Educational Research. No.18. 1-44 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] HONDA, Sahomi, et al.: "Classroom Music Instruction in Seishi Kokumin Gakko in 1940s"Japanese Journal of Music Education Research. Vol.33, No.2. 1-8 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2005-04-19  

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