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2002 年度 実績報告書

縦断的観察による生徒の身体不調の変化要因に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 13480060
研究機関愛知教育大学

研究代表者

古田 真司  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90211531)

研究分担者 佐藤 和子  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50024021)
福田 博美  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90299644)
堀田 法子  名古屋市立大学, 看護学部, 助教授 (90249342)
キーワード縦断的観察 / 小学生 / ストレス / 身体不調 / 重心動揺検査 / 血清脂質 / トッラッキング / 生活習慣病
研究概要

小学生のストレスや身体不調を継続的かつ客観的に観察するために、平衡機能検査で用いられることが多い「重心動揺計」による継続的観察を試みた。対象は、愛知県内のA小学校の児童(小学6年生)54名である。観察は、平成14年5月から7月にかけて行い、各月に1回ずつ、授業終了後を利用してアニマ社製重心動揺計(グラビコーダGS3000)を用いて重心動揺検査と小学生用ストレス反応尺度等の調査用紙による自記式アンケート調査を行った。重心動揺データは個人差が大きく、他人と定量的に比較しても一定の傾向は認めない。しかし、継続的観察を通じて個々のデータの変化を追うことで、ストレスや身体不調に特有な動揺データの変化見られないかどうか検討した。2ヶ月間の観察でストレス反応得点の増加した群と減少した群で重心動揺データを比較したところ、ストレス増加群で「総軌跡長」「単位時間軌跡長」等のパラメータの減少が認められた。今後これらのデータが児童生徒のストレスや身体不調の変化に併行して増減するのかを、さらに検討したい。
小中学生の生活習慣病予防活動に資するために、長野県B町の小学3年と小学校6年生それぞれ約40名を対象に血液検査(総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール)身体計測などを行ない(平成9年)、3年後(平成12年)、同じ対象で同様の検査を実施してその変化を観察した。本調査は同一対象の経過を観察した継続的観察の一環である。小学3年生では、総コレステロール、HDLコレステロールで平成9年と12年の値で有意な正の相関を認めたが、中性脂肪では相関を認めなかった。小学6年生では、総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールとも平成9年と12年の値で有意な正の相関が認められた。同一児童の血清脂質値にトラッキング現象が認められたことは、児童生徒の生活習慣病予防を早期に開始することの必要性をあらためて示唆していると思われた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 堀田法子, 古田真司 他: "中学生・高校生の自律神経性愁訴と生活習慣の関連について"学校保健研究. 43巻1号. 73-82 (2001)

  • [文献書誌] 奥村陽子, 古田真司 他: "継続的観察を生かした肥満指導についての一考察"東海学校保健. 25巻1号. 33-41 (2001)

  • [文献書誌] 藤井千惠, 古田真司 他: "小中学生とその両親の血清脂質検査等の相関に関する研究"東海学校保健研究. 26巻1号. 11-18 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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