研究課題/領域番号 |
13480061
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
位藤 紀美子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80027713)
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研究分担者 |
山元 隆春 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90210533)
三浦 和尚 愛媛大学, 教育学部, 教授 (40239174)
植山 俊宏 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (50193850)
村井 万里子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30174262)
余郷 裕次 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90191535)
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キーワード | コミュニケーション / 自然観察 / 実験授業 / アンケート / インタビュー / 音声言語 / 聞く |
研究概要 |
国語科授業におけるコミュニケーション能力のありようをとらえるために、音声言語にしぼって(1)国語科授業の自然観察(自然観察班)、(2)国語科授業の実験的実施(実験授業班)、(3)国語教師に対するアンケート(子どものコミュニケーション能力の捉え方)・インタビュー(教師自身のコミュニケーション観)に分かれて観察・作業・分析を行った。 (1)自然観察班=小学校1年「大きなかぶ」、小学校6年「やまなし」、中学校「報道写真」の授業(第一年度実施)について、教師の働きかけによる学習者間のコミュニケーションの変化・変容を中心にコミュニケーション活動の実態を分析した。指導者と学習者の上下関係や指導者の方向付けによりかなり大きな変化が起きることを見出した。 (2)実験授業班=北九州市の小学校で5年生を対象に、「読書会をしよう」という単元で聞く・話すを中心としたコミュニケーションに関する実験的授業を実施した。10時間の授業を通して、聞く能力に大きな伸びが見られたことが確認された。また聞く意識・自覚、方法習得には個性が見られること、集団内のコミュニケーションルールの確立など、いくつかの特徴的な事実が把握できた。 (3)アンケート・インタビュー班=調査紙法による実態調査を行い、一定多数の教師の共通的・平均的なコミュニケーションの意識(子ども観・教師観)をとらえた。特に低学年においては、能力観のばらつきが大きいことが見受けられた。 最終的に第三年度に実験授業を行い、コミュニケーション能力の発達を踏まえたカリキュラムの基礎資料を得ることを計画した。
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