研究課題
本研究では、特別な教育ニーズのある児童生徒に求められる情報活用能力とはどのようなものかを整理し、これらの児童生徒の情報活用能力を育成するためにどのような取り組みが必要かを明らかにすることを目的としている。平成13年度は、次の研究を行った。1)情報教育の実践に関する資料収集特別な教育ニーズのある児童生徒のための種々の教育の場を訪問し、これらの児童生徒の情報活用能力を育成する取り組みについて資料の収集を行った。2)調査票の作成本研究の一環として、通常学校キャンパスにおける特別な教育ニーズのある児童生徒の教育の場の担当者に対し、情報活用能力の育成に関する取り組みについて調査を計画している。平成13年度は、特殊学級担当者への調査票の作成を行った。この調査票は、特殊学級における情報教育の取り組み内容、情報教育に関する通常学級との連携の状況、特殊学級担当者が必要としている支援内容、情報教育を推進する上での課題等についての質問項目から構成されている。3)調査票の適切性の検討作成した調査票について、情報教育に詳しい知識を持つ特殊学級担当者に依頼し、質問項目の適切性及び回答のしやすさについて評価していただいた。これらの特殊学級担当者の意見を参考にして調査票の改訂を行った。新学習指導要領実施年度の特殊学級における情報活用能力を育成するための取り組みの実態及び課題を検討するため、本調査票による調査を平成14年度に実施する予定である。