研究課題/領域番号 |
13480068
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
三枝 令子 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60215580)
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研究分担者 |
島田 めぐみ 東京学芸大学, 留学生センター, 助教授 (50302906)
伊東 祐郎 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (50242227)
大坪 一夫 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (20115538)
野口 裕之 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (60114815)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | can-do-statements / テストの妥当性 / 日本語能力評価 / 自己評価 / プレイスメントテスト |
研究概要 |
本研究の目的は、日本語能力評価のための新しい評価基準として、実用に供しうるCan-do-statements尺度を作成することにあった。最終年度においてはこれまでの調査結果の分析および追跡調査として、東京学芸大学のプレイスメント・テスト受験者に本調査を実施した。分析の結果、すべての項目が、一定程度以上の識別力を持ち、困難度の分布もおおむね適切であること、質問項目群は技能別・全体ともに測定尺度として高い信頼性を示すこと、Can-do-statementsの総得点と日本語能力試験の総点とはあまり高い相関は見られなかったが、Can-do-statements総得点と大学のプレイスメント・テスト(大部分の項目が日本語能力試験から抜粋したもの)とは高い相関が見られること、等の点が明らかになった。 Can-do-statementsの総得点と日本語能力試験の総点との関係については、日本語能力試験の受験者が本研究では1級受験者に限定され、能力範囲の幅が狭かったことが影響したと考えられる。 従って、本研究で開発した日本語Can-do-statementsは、自己評価方式という限界はあるが、信頼性および妥当性ともに備わった実用性の高い、日本語能力の評価尺度と言える。本年度は、これまでに得た知見を報告書にまとめるとともに、海外においては、英国のReading大学で開催された第25回言語テスト学会、また、国内においては、麗澤大学、名城大学、大阪大学、熊本大学の各大学で開催された学会において、研究の成果を発表し、日本語能力測定研究の広報に努めた。
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