研究概要 |
今年度は,前年度に引き続き,言語行動意識に関するアンケート調査を,東京および大阪で実施した(東京は前年度の補充調査)。また,アンケート調査の回答の背景的情報を得るために,日韓の大学生を対象に面接調査を実施した。 収集したデータはそれぞれコンピュータに入力した。アンケート調査のデータについては,校正を経た上で集計を行い,報告書の一部として掲載予定のグラフ資料の作成も行った。面接調査のデータについては,録音テープの文字化を行なった。文字化作業は次年度前半までには完了する見込みである。 日本側のアンケート調査は,住民基本台帳を用いて,東京都内6市区,大阪府内4市区から対象者を年齢層別に無作為抽出し,9月中旬に調査票を郵送した(回収も郵送)。東京については前年度回収した分と合わせ,前年度実施した韓国のソウル・プサンともに地域別・年齢層別に有効回答数を示すと次のとおりである。年齢は2002年の誕生日以降のものであり,実際には生年で回答者を選んでいる。東京・大阪の括弧内は有効回収率。 【東京】19〜23歳:248人(21.0%) 24〜28歳:175人(16.1%) 39〜48歳:104人(19.4%) 59〜68歳:104人(24.0%) 合計:631人(19.5%) 【大阪】19〜23歳:147人(16.9%) 24〜28歳:184人(15.4%) 合計:331人(16.0%) 【ソウル】19〜23歳:306人 24〜28歳:300人 39〜48歳:101人 59〜68歳:100人 合計:807人 【プサン】19〜23歳:206人 24〜28歳:200人 合計:406人 面接調査は,日韓の違いが比較的大きそうなアンケート調査の項目について,日韓の大学生を対象に,なぜそう回答したか,何を考えながらそう回答したかという回答の背景について,自由な形で語ってもらった。日韓それぞれ約30人から回答を得た。
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