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2002 年度 実績報告書

アクティブボリュームレンダリングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13480083
研究機関京都大学

研究代表者

森 眞一郎  京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20243058)

研究分担者 津邑 公暁  京都大学, 経済学研究科, 助手 (00335233)
五島 正裕  京都大学, 情報学研究科, 助手 (90283639)
中島 康彦  京都大学, 経済学研究科, 助教授 (00314170)
北村 俊明  広島市立大学, 情報科学部, 教授 (10324683)
キーワードボリュームレンダリング / 可視化 / グラフィックスハードウェア / 並列処理 / 計算機クラスタ / 数値シミュレーション / 実時間処理 / メモリ・アーキテクチャ
研究概要

1.アクティブレンダリングシステムの開発
シミュレーション結果の可視化に代表されるような、時変ボリュームデータの可視化を支援する、グラフィックスカードのプロトタイプシステムを高速大容量FPGAを用いて試作した。試作カードは、64bit幅66MHz動作のPCIバススロットに装着可能で、計算機クラスタでのシミニュレーション結果を、各ノード内のPCIバスを介して可視化用のグラフィックスカードに直接かつ並列に転送することでボリュームデータの頻繁な更新処理のオーバヘッドを軽減することが可能である。また、4096^3規模のボリュームデータの視点非依存の実時間可視化を実現するため、試作カードではPC2100規格のDDR-SDRAMを2チャンネルとボリュームレンダリングパイプライン内に設けたプリフェッチ機構により、1ボード当り最大4.2GB/sのメモリバンド幅を提供する。さらに、グラフィックス・ボード間にはDVI-D規格のDual Link channelをIn/Outそれぞれ1ポート設けることで、ボード間を最大7.92Gbpsでリング接続することが可能である。
2.大規模シミュレーションとの連携に関する研究
オペレータによる視覚、触覚等の五感を介したシミュレーションパラメータの変更に対応して、実時間でシミュレーションを行なうとともにその結果を提示する仮想体験型シミュレーションシステムの構成方式を検討した。具体的には、システムをシミュレーション(SIM)系とユーザインタフェース(UI)系に分離し、UI側でも必要最小限のシミュレーションをSIM系と同時並列実行することで実時間性を保証するとともに、一定期間毎にSIM系から送られてくる校正データでシミュレーションの精度を保証する手法(シミュレーション・キャッシングと呼ぶ)の検討を行なった。また、シミュレーション・キャッシングの実装手段として、Adaptive Mesh Refinement法とMulti-grid法を応用した実時間シミュレーション・アルゴリズムの検討を行なった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 原瀬 史靖: "ReVolver/C40を用いた時系列ボリュームデータの実時間可視化"情報処理学会研究報告 2002-ARC-148. 2002・37. 7-12 (2002)

  • [文献書誌] 原瀬 史靖: "数値シミュレーション過程の実時間可視化を支援するハードウェア"可視化情報学会第30回可視化情報シンポジウム講演論文集. 119-122 (2002)

  • [文献書誌] 中島 康彦: "関数値再利用および並列事前実行による高速化技術"情報処理学会論文誌 HPS5. 43・SIG6. 1-12 (2002)

  • [文献書誌] Damien Le Moal: "Priority Enhanced Stride Scheduling"情報処理学会論文誌HPS5. 43・SIG6. 99-111 (2002)

  • [文献書誌] 生雲 公啓: "サイクリックにデータを配置した並刻ボリュームレンダリング処理におけるERTの効果"情報科学技術フォーラムFIT2002. Vol.3. 233-234 (2000)

  • [文献書誌] 生雲 公啓: "実時間インタラクティブシミュレーションのための並列ボリュームレンダリング環境"情報処理学会関西支部大会予稿集. 121-124 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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