2001 年度実績報告書

ファジー決定過程における頑健性構造の理論と応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号	13480110
研究機関	千葉大学
研究代表者	中神潤一千葉大学, 理学部, 教授 (30092076)
研究分担者	吉田祐治北九州大学, 経済学部, 教授 (90192426) 安田正實千葉大学, 理学部, 教授 (00041244) 蔵野正美千葉大学, 教育学部, 教授 (70029487) 田栗正章千葉大学, 理学部, 教授 (10009607) 辻尚史千葉大学, 理学部, 教授 (70016666)
キーワード	多段決定過程 / ファジー推移 / ファジー関係式 / 区間解析と凸解析 / ファジー数の順序 / ロバストネス / 区間ゲーム / アメリカンオプション
研究概要	ファジー推移のマルコフ決定過程への導入は千葉大学計画数学グループ[蔵野正美、安田正実、中神潤一、吉田祐治(現在は北九州大学)]の主要研究課題で1991年より始められ精力的に研究発表されてきた。本研究課題において、我々の研究グループは動的ファジーシステムの最適構造についてファジー演算から導出される数学構造の意味付けを深めることにより、最適停止問題・ゲーム理論等に応用できる具体例の作成を通じて、ファジー理論の本来の要請である頑健性構造の解明に研究を拡大継続することを目標としている。今回の科研費の内示にあたり、共同研究者の吉田祐治教授(北九州大学)との話し合いから、共同の本格的な科研費研究集会を千葉2回九州2回と交互に4年間に渡って毎年開催する運びとなった。初年度は北九州大学で、科研費研究集会「不確実性の下での数理的意思決定の研究」を開催、17件の発表が好評のうちに行われた。本研究課題において、裏面に記載した研究成果以外の関連する研究発表は、国際学会3件(弘前,大阪,マイアミ)、数学会2件(春,秋)、OR学会FDPシンポジウム2件、京都研究集会3件、科研費研究集会2件である。以上の研究成果は、次年度進展する研究と共に、国際シンポジウムで積極的に発表し国際的に評価された学術専門誌に投稿しその評価を受ける予定である。本研究は数学以外に、情報系の工学部、経済学部・経営学部との交流研究を中心とした最新の研究成果の発表と討論が必要である。次年度の科研費研究集会の主催は千葉大学が担当することになるが、境界領域としての学問を進めていく上でぜひ必要と考えている。また、初年度にあたり、計算機関係の整備等への補助金の支給に感謝します。

研究成果

(7件)

すべてその他

すべて文献書誌 (7件)

[文献書誌] Y.Yoshida, M.Yasuda, J.Nakagami, M.Kurano: "On a fuzzy extension of stopping times"数理解析研究所講究録 1207「不確実なモデルによる動的計画論の課題とその展望」. 1207. 157-164 (2001)
[文献書誌] M.Kurano, M.Yasuda, J.Nakagami, Y.Yoshida: "Markov decision processes with fuzzy rewards"数理解析研究所講究録 1207「不確実なモデルによる動的計画論の課題とその展望」. 1207. 165-176 (2001)
[文献書誌] M.Kurano, M.Yasuda, J.Nakagami, Y.Yoshida: "A note on interval games and their saddle points"数理解析研究所講究録 1241「数理最適化の理論とアルゴリズム」. 1241. 171-178 (2001)
[文献書誌] M.Kurano, M.Yasuda, J.Nakagami, Y.Yoshida: "A Fuzzy treatment of Markov decision processes under uncertain transition probabilities"17th Fuzzy System Symposium(Chiba,Japan). 197-200 (2001)
[文献書誌] M.Kurano, M.Yasuda, J.Nakagami, Y.Yoshida: "Order relations and monotone convergence theorem in the class of fuzzy sets on R^n"Dynamical Aspects in Fuzzy Decision Making.Editor:Yuji Yoshida,Physica-Verlang,Heiderberg. 187-211 (2001)
[文献書誌] M.Hosaka, J.Nakagami, M.Kurano: "Controlled Markov set-chains with set-valued rewards-the average case"International Transactions in Operational Research. Vol.9. 113-123 (2002)
[文献書誌] Yuji Yoshida(editor): "Dynamical Aspects in Fuzzy Decision Making"Physica-Verlang,Heiderberg. 240 (2001)

2001 年度 実績報告書

ファジー決定過程における頑健性構造の理論と応用に関する研究

研究代表者

中神 潤一 千葉大学, 理学部, 教授 (30092076)

研究成果

[文献書誌] Y.Yoshida, M.Yasuda, J.Nakagami, M.Kurano: "On a fuzzy extension of stopping times"数理解析研究所講究録 1207「不確実なモデルによる動的計画論の課題とその展望」. 1207. 157-164 (2001)

[文献書誌] M.Kurano, M.Yasuda, J.Nakagami, Y.Yoshida: "Markov decision processes with fuzzy rewards"数理解析研究所講究録 1207「不確実なモデルによる動的計画論の課題とその展望」. 1207. 165-176 (2001)

[文献書誌] M.Kurano, M.Yasuda, J.Nakagami, Y.Yoshida: "A note on interval games and their saddle points"数理解析研究所講究録 1241「数理最適化の理論とアルゴリズム」. 1241. 171-178 (2001)

[文献書誌] M.Kurano, M.Yasuda, J.Nakagami, Y.Yoshida: "A Fuzzy treatment of Markov decision processes under uncertain transition probabilities"17th Fuzzy System Symposium(Chiba,Japan). 197-200 (2001)

[文献書誌] M.Kurano, M.Yasuda, J.Nakagami, Y.Yoshida: "Order relations and monotone convergence theorem in the class of fuzzy sets on R^n"Dynamical Aspects in Fuzzy Decision Making.Editor:Yuji Yoshida,Physica-Verlang,Heiderberg. 187-211 (2001)

[文献書誌] M.Hosaka, J.Nakagami, M.Kurano: "Controlled Markov set-chains with set-valued rewards-the average case"International Transactions in Operational Research. Vol.9. 113-123 (2002)

[文献書誌] Yuji Yoshida(editor): "Dynamical Aspects in Fuzzy Decision Making"Physica-Verlang,Heiderberg. 240 (2001)

2001 年度実績報告書

中神潤一千葉大学, 理学部, 教授 (30092076)