研究課題/領域番号 |
13480115
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
小田 秀典 京都産業大学, 経済学部, 教授 (40224240)
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研究分担者 |
飯田 善郎 京都産業大学, 経済学部, 助教授 (50273727)
上田 完次 東京大学, 人工物工学研究センター, 教授 (50031133)
八杉 満利子 京都産業大学, 理学部, 教授 (90022277)
秋山 英三 筑波大学, 社会工学系, 講師 (40317300)
三好 博之 京都産業大学, 理学部, 助教授 (60286135)
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キーワード | マーケット・マイクロストラクチャー理論 / 実験経済学 / 計算機経済学 / 社会工学 / リサイクル / ライフ・サイクル・マネジメント / リサイクル法 / 生産システム |
研究概要 |
今年度は、研究活動としては、(a)マーケット・マイクロストラクチャー理論に基づくリサイクル・モデルをさらに進めた。さらに研究集会として(b)「実験ラボラトリ・オープニング・ワークショップ」を2002年6月29日と30日に京都産業大学と大阪大学で開催し(学内外から65名の参加)、(c)海外出張として研究協力者を2003年1月にチューリッヒエ科大学に派遣し、経済実験用の汎用アプリケーションの移植と開発を進めた。 (a)1回の使用ですぐリサイクルさせる財についての理論モデルは年度前半に完成し(来年度に工学の国際会議CIRPで報告予定)、後半からは一回の使用ですぐリサイクルさせる財ではなく家電製品のような耐久財の長寿命化とリサイクルとの比較を始めた。さらに、小田らが今年度に行ったマーケット・マイクロストラクチャー理論に基づく一般的市場の被験者実験(私立大学学術研究高度化推進事業「オープン・リサーチ・センター」『実験経済学:経済学教育の新しい方法と、それによる経済学教育の社会的効果の研究』による)の結果を利用しつつ、リサイクル市場の特殊性を考慮する理論化を進めている。 (b)研究集会は学内外から65名を集め、今後の実験経済学研究のあるべき姿について有意義な討論が行われた。特に理論と実験との距離に比べ実験と現実経済が離れていることについての工学者からの批判は有意義であり、我々のプロジェクトにもいい方向づけになった。 (C)有力な実験アプリケーション(z-tree)の日本語化とプロジェクト・メンバーによる改良(来年度も継続)は、当科研だけでなく日本における実験経済学の研究と教育に広く貢献することを期待している。
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