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2001 年度 実績報告書

安全な産業廃棄物焼却キルンを活かした有価金属・有害金属類の回収新技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13480175
研究機関横浜国立大学

研究代表者

亀屋 隆志  横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70262467)

研究分担者 森下 純一  日曹金属化学(株), 会津工場技術部, 部長代理(研究職)
小林 剛  横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助手 (60293172)
浦野 紘平  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (60018009)
キーワード有価金属 / 有害金属 / レアメタル / 産業廃棄物処理 / 焼却キルン / リサイクル
研究概要

本研究では、使用済みとなった希少資源や有害金属・半金属類を含む製品をリサイクルするために、大きな熱源を有する産業廃棄物焼却キルンに着目し、従来の金属製錬業と連携してこれを積極的に活用して、物質の回収量を拡大させるための新技術システムの開発を最終目的とし、特に、キルン内での反応や物質収支および二次汚染対策について検討することとした。本研究は13年度〜15年度までの3ヵ年計画であり、13年度は、以下に示す装置設計、装置製作、実験条件設定のための基礎的検討を重点的に行った。
(1)有害物による二次汚染を引き起こさない安全な産業廃棄物焼却キルンの設計と製作
懸念されるダイオキシン類や有害な金属・半金属類の生成や排出を抑制できる実験室規模の安全なキルン型外熱式還元試験炉の基本設計を行い、製作購入し、各種条件での実験準備を行った。
(2)金属・半金属類を含む電気製品・電子部品等の効率的な前処理方法の検討
廃製品中に含まれる金属・半金属類を濃縮した形でキルンに導入する目的と経済的な効率性を考慮する目的から、廃製品の種類や大きさ、形状等の最適な前処理方法についての検討を行った。
(3)回収優先度の高い金属・半金属類の特定とキルン炉の最適運転条件の設計検討
資源有用性・有害性の両観点から回収の優先度・緊急度が高い金属・半金属類を特定し、確実に回収するためのキルン炉の最適運転条件の設計検討を行った。その結果、家電リサイクル法で指定される4家電のほかに、乾電池や蛍光管、ビデオテープなどに希少資源や有害金属が多く使用されている実態を明らかにした。
(4)小型キルン炉における金属・半金属類の物質収支の検証方法の検討
小型キルン炉内での物質収支を明らかにするため、高温焼却排ガス、飛灰あるいは残灰の捕集・採取方法、前処理方法、分析方法を検討し、確実な捕集に必要なろ紙システムおよびガス吸収システムを設計した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田崎智宏, 亀屋隆志: "電池に含まれる金属の資源消費と水質汚染潜在負荷でみた廃棄削減対策の優先度判定"第11回廃棄物学会研究発表会講演論文集. 253-255 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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