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2002 年度 実績報告書

血小板由来のリゾ体生理活性脂質の生成、放出機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13480198
研究機関北海道大学

研究代表者

五十嵐 靖之  北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (70091965)

研究分担者 矢冨 裕  東京大学, 医学部, 助教授 (60200523)
光武 進  北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (10344475)
木原 章雄  北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (50333620)
キーワード生理活性脂質 / スフィンゴシン1-リン酸 / Edg受容体 / リゾボスファチジン酸 / ABCトランスポーター / スフィンゴシンキナーゼ / 糖脂質 / 脂質シグナリング
研究概要

血中に高濃度で存在する生理活性脂質であるリゾホスファチジン酸(LPA)やスフィンゴシン1-リン酸(S1P)は、Edgファミリーという7回膜貫通型GPCRがその受容体として同定され、生体内での役割や各種疾患との関連が注目を集めている。
昨年度の研究で、ヒト血小板からのスフィンゴシシ1-リン酸(S1P)とリゾホスファチジン酸(LPA)の合成放出メカニズムを解明、特にLPAの合成の大部分は血中に放出される新規のホスホリパーゼによって作られることを明らかにした(JBC,2002)。
これに続き、本年度は主に次のように研究成果をあげた。(1)新しいヒトS1Pホスファターゼ(hSPP2)の同定とクローニングに成功し、その性質や生体内局在を明らかにした(JBC,2002)。(2)酵母細胞内S1PホスファターゼのER膜内におけるトポロジーを明らかにし、この酵素がトラジスポー・ターとしての性質を持つことを初めて示した(Genes to Cells, in press)。(3)動物細胞におけるS1Pリアーゼのノックアウト細胞を、マウスF9細胞を用いて初めて確立し、細胞内のS1PがF9の分化に果たす役割を明らかにした(JBC, in press)。(4)酵母細胞でスフィンゴ脂質の最初の排出トランスポーターを同定・クローニングした(JBC,2002)。その他にも、未発表ではあるが、血小板から刺激放出される新しいホスホリパーゼの精製が進んでいること、Edg-6の細胞運動における役割とcdc42を介したそのシグナル伝達機構を明らかにしたこと(投稿中)などの成果をあげている。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Sano T.: "Novel mechanism for lysophosphatidic acid production involving activated platelets"J. Biol. Chem.. 227・24. 21197-21206 (2002)

  • [文献書誌] Chun J.: "International Union of Pharmacology. XXXIV. Lysophospholipid Receptor Nomenclature"Pharmacol. Rev.. 54. 265-269 (2002)

  • [文献書誌] Kihara A.: "Identification and characterization of a saccharomyces cerevisiae gene, RSB1, involved in sphingoid long-chain base release"J. Biol. Chem.. 277. 30048-300 (2002)

  • [文献書誌] Ogawa C.: "Identification and characterization of a novel human sphingosine 1-phosphate phosphohydrolase, hSPP2"J. Biol. Chem.. 278. 1268-1272 (2003)

  • [文献書誌] Kohno T.: "N-glycans of sphingosine-1-phosphate receptor Edg1 regulate ligand-induced receptor internalization"FASEB J.. 16. 983-992 (2002)

  • [文献書誌] Hakogi T.: "Synthesis of fluorescence-labeled sphingosineand sphingosine phosphate : a potential tool fro the sphingosine 1-phosphate behavior"Bioorg. Med. Chem Lett.. (in press).

  • [文献書誌] Kihara A.: "Transmembrane topology and functions of sphingoid long-chain 1-Phopohate phosphatase"Gene to Cells. (in press). (2003)

  • [文献書誌] Kihara A.: "Sphingosine 1-phosphate lyase, SPL, is involved in differentiation of F9 embryonal carcinoma cells toward promitive endoderm"J. Biol. Chem.. (in press). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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