研究概要 |
1)ヒト血小板からのスフィンゴシン1-リン酸(S1P)とリゾホスファチジン酸(LPA)の放出をそれぞれを2次元TLCで分離する方法をはじめて確立し、両生理活性脂質のトロンビン刺激による放出を初めて確認した。 2)Tigyi G.らの作成したモデルを実験的に証明し,S1Pと相互作用するアミノ酸残基を同定した。この結果により、コンピュテーショナルモデリングの有用性が実験的に示され、S1P受容体におけるリガンドと受容体との相互作用についての情報が得られた。 3)血小板からのスフィンゴシン1-リン酸の放出機構の研究はいくつかの学会で報告したが,まだ最終的なトランスポーターの同定にはいたらなかった。又血小板から分泌されるLPA合成にかかわるホスホリパーゼの精製,同定は精力的に試みたが,最終目的遺伝子の同定はまだできていない。
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