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2001 年度 実績報告書

新規TALEホメオドメイン転写因子Prep2の脊椎動物の発生における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 13480246
研究機関名古屋大学

研究代表者

黒岩 厚  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20134611)

キーワードPrep2 / 転写調節 / ノックアウトマウス / ゼブラフィッシュ
研究概要

個体発生におけるPrep2の機能を探るために、マウスの系を用いて標的遺伝子破壊を行うこととした。マウスゲノムBACクローンを用いて遺伝子構造を決定し、これに基づいてターゲッティングベクターを作成し、ES細胞で相同組換えを行った。得られたES細胞を用いてキメラマウスを作成し交配を行い、現在のところ破壊した遺伝子座をヘテロに持つ個体が得られている。今後はこれらを繁殖しホモ接合体個体の出生を吟味し、ホモ接合胚の表現型について解析を行う。ゼブラフィッシュ胚へのmRNA微量注入による異所性過剰発現実験を行ったところ、正常型mRNA単独では表現型は観察されないが、コファクターとして機能するPbx4を共注入したところ、中脳と眼の形成に異常が生じた。このような表現型はPrep2にengrailedの恒常的転写抑制ドメインを付加したmRNAを単独注入した場合、あるいは既に報告されているMeis3とPbx4を用いた場合と同様であった。このことからPrep2/Pbxは異所的発現場所の中脳では共同して内在性の転写に対して抑制因子として機能する可能性が示された。Prep2タンパク質のカルボキシル末端にある酸性アミノ酸クラスターを除去したところ単独で機能欠損型の表現型が得られた。更に改変を加えたPrep2を用いることにより、Prep2の機能及び機能ドメインの解析を行ってゆく。レトロウィルスベクターを用いてニワトリ胚肢芽でのPrep2の異所性強制発現実験を行ったが、特徴的な表現型は得られなかったためこの系での研究の展開は断念した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Bruneau, S.: "The mouse Hoxd13^<spdh> mutation, a polyananine expansion similar to human type II synpolydactyly(SPD)"Dev.Biol.. 237. 345-353 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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