• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

ヒドラの形態形成を制御するペプチド分子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13480249
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

藤澤 敏孝  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助教授 (60000262)

研究分担者 服田 昌之  お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (00249947)
清水 裕  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助手 (60178986)
キーワードヒドラ / 上皮ペプチド / 神経ペプチド / ヒドラESTs / 遺伝子発煙解析 / 受容体解析
研究概要

1.ヒドラのペプチド性シグナル分子の網羅的単離・同定
藤澤は前年に引き続きヒドラからペプチド分子の単離同定を行った。約80ペプチドを単離し、スクリーニングを行った、清水は合成ペプチドを用いて一連の機能解析(形態形成、細胞増殖、細胞分化、行動等)を行った。同時に、服田はペプチドをコードする遺伝子の同定、ペプチドの標的遺伝子の単離を行い、藤澤と共に発現解析を行った。同時に、我々が始めたヒドラESTプロジェクトからも新規神経ペプチドの遺伝子を多く同定した。約10種の合成ペプチドについて詳細に解析を行った結果、これらはいずれも神経ペプチドで、ヒドラ行動の様々な局面に関与することが示唆された。
2.新たにヒドラESTプロジェクトを始めたが、藤澤らは約7000の独立したクローンをえて、マイクロアレイに加工した。
3.受容体遺伝子のクローニング
ペプチドをリガンドとする受容体は一般にG.タンパク共役膜7回貫通型(GPCR)である。藤澤はヒドラEST中から得た6種GPCRを哺乳類細胞で発現させる系を確立した。細胞内カルシウム濃度の変化を検出する顕微測光法を導入し、ポジティブコントロールでは確かにリガンド添加により、その受容体発現細胞内でカルシウム濃度変化が起きることを確認した。単離ペプチドライブラリーを用いてリガンドと受容体を同時に同定する試みを続けているが、同定は出来ていない。この努力は更に続ける必要がある。
4.最終年度であるので、これまでの実験の総まとめを行い、数編の論文を執筆中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shimizu, H.: "Peduncle of Hydra and the heart of higher organisms have a common ancestral origin."Genesis. 36. 182-186 (2003)

  • [文献書誌] Takahashi, T.: "Identification of a new member of the LWamide peptide family : Physiologica acitivity and cellular localization in cnidarian polyps."Comparative Biochemistry and Physiology. 135. 309-324 (2003)

  • [文献書誌] Fujisawa, T.: "Hydra regeneration and epitheliopeptides."Developmental Dynamics. 226. 182-189 (2003)

  • [文献書誌] Morishita, F.: "Identification of a vasopressin-like immunoreactive substance in hydra."Peptides. 6452. 1-10 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi