研究課題/領域番号 |
13480250
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山口 晴保 群馬大学, 医学部, 教授 (00158114)
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研究分担者 |
柳澤 勝彦 国立長寿医療研究センター, 痴呆疾患研究部, 部長 (10230260)
藤田 忍 三菱化学, 生命科学研究所, 主任研究員
佐々木 惇 群馬大学, 医学部, 講師 (80225862)
浦上 克哉 鳥取大学, 医学部, 教授 (30213507)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイド / 痴呆 / アポE / 動物モデル / 脂質ラフト |
研究概要 |
今年度は、ラットとモルモット脳のビブラトーム切片を用いて免疫電顕を行い、細胞内AβとAβの代謝に関わる酵素やタンパクの神経細胞内局在をraftとの関係から検討し、以下の結果を得た。神経細胞内のAβ42の免疫反応は小型小胞、形質膜、細胞質などに認められた。2)3種類のBACE抗体は、いずれも、ERやGolgiに加え、形質膜に点状の反応を示し、flotillinを指標としたraftの染色パターンと良く一致した。3)Herpは、正常脳では神経細胞に存在しているが、アルツハイマー病脳では老人斑に出現するミクログリアで高濃度に発現していた。Herp抗体は神経細胞では形質膜raft様の点状反応を示した。4)GM1結合Aβもraft様の分布パターンを示した。5)以上より、βタンパク産生に関わるタンパクやGM1結合Aβがraftに存在する可能性を示した。 ApoEノックインマウス脳の星形グリアを培養して得たApoE3とApoE4の作用を比較すると、ApoE3の方が細胞膜からコレステロールを抜き取る作用が強いことを示した。 また、ApoEノックインマウスの飼育を開始し、高コレステロール食実験の準備を進めている。さらに、脳虚血に対するApoE3とApoE4ノックインマウスの反応の違いを検討し始めている。ApoEノックインマウスのバッククロスも順調に進んでいる。
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