研究課題/領域番号 |
13480250
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山口 晴保 群馬大学, 医学部, 教授 (00158114)
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研究分担者 |
柳澤 勝彦 国立長寿医療研究センター, 痴呆疾患研究部, 部長 (10230260)
藤田 忍 三菱化学, 生命科学研究所, 主任研究員
佐々木 惇 群馬大学, 医学部, 講師 (80225862)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイド / 痴呆 / アポE / 動物モデル / 脂質ラフト |
研究概要 |
1.アポEノックイン化マウスのB6バックグラウンドへの純系化と動物生産 アポEノックインマウスを理想的な実験動物とするため、B6マウスとのバックックロスを繰り返し、99%の純系化に成功した。このマウスを用いることにより、ApoE遺伝子型がコレステロールやβタンパクの代謝に与える影響や脳損傷への抵抗性に与える影響を個体差の少ない状況で検討できるようになった。 2.ApoE遺伝子改変マウスの基礎解析 ApoE2・3・4各型ノックインマウスとApoEノックアウトマウスの脳組織中のコレステロールなどの脂質組成の変化を生化学的に分析した。シナプスの膜画分を用い、その脂質組成がApoE遺伝子型により影響を受けることを示した。 3.ApoE遺伝子改変マウスの加齢変化 ApoE2・3・4各型ノックインマウスとApoEノックアウトマウスのそれぞれにおいて加齢に伴うβタンパク濃度の変化を、βタンパクC末端抗体を用いてELISAで測定したが、有意差はえられなかった。 4.DIGとβアミロイド沈着 コレステロールやリン脂質に富むdetergent-insoluble glycolipid-enriched membrane domain (DIG)と呼ばれる膜部分がβアミロイド沈着初期に関与していると考えられるので、ApoE3とE4ノックインマウスのDIGの超微形態を、flotillin-1抗体を用いた免疫電顕で検討したが、有意差はみられなかった。
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