研究課題/領域番号 |
13480290
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
宮入 裕夫 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (50013892)
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研究分担者 |
福田 秀昭 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (50014163)
永井 正洋 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (10013971)
高久田 和夫 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (70108223)
宗田 大 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50190864)
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キーワード | 生体材料 / 靱帯 / 再生 / 生体由来材料 / 骨 |
研究概要 |
まずラットおよびラビットの腓骨と大腿骨を用いて、一部がコラーゲン線維、残りが石灰化された骨のまま残るコラーゲングラフトの作製法について研究した。その結果、強度、脱灰時間、グラフトの生体適合性の観点から、希塩酸中に浸漬して脱灰する方法が最適であることが分かった。グラフトの破断はつねに脱灰部と非脱灰部の境界で生じており、これは界面で物性が急激に変化することから応力集中が生じるためと考えられた。そこで非脱灰部と脱灰部分の境界付近での保護膜の巻き方を工夫し、脱灰が傾斜的に生じるようにすると、さらに強度を増加させることができるようになった。 作成されたグラフトについて、ラットおよびうさぎに背部皮下における生体適合性試験を行ったところ、炎症なども生じず、無張力状態では経時間的に吸収されていくことが分かった。 グラフトを用いて、ラットおよびうさぎの膝側副靱帯の再建実験を行った。その結果、骨とグラフトの固定部では4週程度と極めて早い時期に骨とグラフトの癒合が生じており、強固な早期固定を達成することが確認できた。またこの時点で、靱帯実質部においては、グラフト表層部に線維芽細胞の侵入が生じており、経時的にはグラフトは自家組織に置換されることが予想された。また実験度物はケージ内で正常な運動を行うことが可能であり、グラフトが機能していることが確認できた。
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