研究課題/領域番号 |
13480293
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
春名 正光 大阪大学, 医学部, 教授 (20029333)
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研究分担者 |
牧 敦 株式会社日立製作所, 研究員
近江 雅人 大阪大学, 医学部, 助手 (60273645)
彼末 一之 大阪大学, 医学部, 教授 (50127213)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | ファンクショナル反射光トモグラフィ / コヒーレンスゲート(OCT) / 神経活動電位 / 生体屈折率測定 / 脳機能計測 |
研究概要 |
本研究では、新たにファンクショナル反射光トモグラフィ(f-ORT)を提案し、これによってラット大脳皮質の神経活動電位の断層面における空間分布およびその時間変化を測定して、f-ORTの有用性を実証することを目的に研究を進めた。 (1)大脳皮質の神経活動電位をとらえるには、SLDのコヒーレンス長10〜20μmの空間分解能では不十分である。フェムト秒レーザパルスのパルス幅10fsを実現し、これを光源とした低コヒーレンス干渉計を構築した。干渉計における分散補償を行い、所望の分解能3μmの光トモグラフィ(OCT)を実現した。 (2)上述の波長0.8μm帯光トモグラフィに加え、波長1.3μm光トモグラフィを検討し、到達深度を1.5mm以上に拡大することができた。さらにLD(レーザダイオード)を光源とする共焦点光学系を組み合わせてコヒーレンスゲート・共焦点光学系を構築した。 (3)高速のOCTデータ取得手法として、PZT光ファイバ位相変調器を用いて、低コヒーレンス光干渉における光路長走査(光遅延走査)を試みた。この結果、1秒当たり50回を越えるAモード走査が行える見通しを得た。さらに、ラスター信号を加算処理し、イメージのS/N比向上を図った。 (4)ラットに音刺激を与え、大脳皮質聴覚野の神経活動電位に伴う屈折率変化を測定した。大脳皮質の表面下深さ〜100μmの位置で、刺激後約20秒間に信号の変化を検出し、f-ORTの有用性を確認することができた。
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