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2001 年度 実績報告書

超高強度・超撥水性を有する新規医用材料の開発:含フッ素ポリアミドの合成と特性解析

研究課題

研究課題/領域番号 13480300
研究機関国立循環器病センター

研究代表者

古薗 勉  国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室長 (30332406)

研究分担者 岸田 晶夫  国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 部長 (60224929)
キーワード含フッ素高分子 / アラミド / ブロック共重合体 / 超高強度・超撥水性 / 医用材料 / 重縮合 / ペプチド合成試薬
研究概要

医療領域において、含フッ素高分子の代表例としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製人工血管が知られている。しかしながら、PTFEは生体内でねじれによる阻血を生じることがしばしば臨床上の問題とされている。本課題では、含フッ素ポリマーが有する低強度の欠点を補うため、高強度の特性を有するアラミドと複合化した含フッ素ブロック共重合体を合成することによって、新規な人工血管用材料を創製することを目的とする。本年度は、ブロック共重合体の合成、および表面解析を主たる実験計画目標とした。
1)含フッ素ブロック共重合体の合成:
含フッ素ブロック共重合体の合成は2段階縮合法によって行った。第一段階では、両末端にカルボキシル基を有する含フッ素モノマーと芳香族ジアミンとをカルボジイミド存在下で反応させ両末端にアミノ基を有する含フッ素芳香族オリゴマーを合成した。反応第二段階では、第一段階目で得られたオリゴマーと芳香族ジカルボン酸クロリドとを重縮合させ目的とするブロック共重合体の合成を行った。第一段階の反応において、両成分の溶媒に対する溶解性の違いから、不均一反応が生じ高分子量体を得ることが困難であった。モノマー中のフッ素含量の制御、反応溶媒の選択、および精製に用いるカラム分離能の向上を図ることにより、第一段階の合成に成功した。現在、第二段階へと進み、高分子量体の合成に取り組んでいる(投稿準備中)。
2)表面特性の解析:
接触角、ATR FT-1およびX線光電子分光法にて表面解析を計画していたが、合成段階に多くの時間を要したため次年度へと研究計画を変更させた。
平成14年度では、得られた共重合体を用いて表面特性解析、バルク解析、および生物学的特性解析を予定している。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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