研究課題/領域番号 |
13490008
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長澤 栄治 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)
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研究分担者 |
池田 美佐子 光陵短期大学, 助教授 (80321024)
黒木 英充 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 助教授 (20195580)
鈴木 整 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50162962)
松井 真子(黒木) 東京大学, 東洋文化研究所, 日本学術振興会特別研究員
松本 弘 日本国際問題研究所, 主任研究員
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キーワード | データベース / アラビア文字 / アラビア語 / オスマントルコ語 / 議会議事録 / 官報 / エジプト / トルコ |
研究概要 |
本研究は、近現代のアラビア文字圏に関する政治社会分析のために、同地域の議会議事録・官報・法令集・政府年鑑・地誌等の原資料を用いたデータペース形成の手法を開発することを目的にする。第二年度である本年度は、昨年度に引き続いてこれらの原資料のデジタル化を行ない、デジタル化した資料の牽引・目次などを利用して用語検索システムのためのアラビア文字入力作業とデータベース設計のモデルの構築を試みた。まず、原資料のデジタル化は、本年度新たに東洋文庫所蔵のイラン国会議事録の一部(下院)のマイクロフィルム化とデジタル化による基礎資料の作成を行なった。これによってオスマン帝国やエジプトなどの議会資料との内容比較ができる見通しがついた。次の検索システムの構築では、エジプト近代社会経済史資料の宝庫であるアリー・ムバーラク著『新編地誌』の索引分のアラビア語入力と、キーワード検索のための入力データの選定・整理作業を行なった。今年度は同地誌全20巻のうち最初のカイロに関する6巻の入力を終了した。同地誌のデータベースについては、来年度早々に東京大学東洋文化研究所ホームページ上で試験的に公開する予定である。また、エジプト議会下院議事録の一会期の索引を試験的にアラビア語入力し、データベース設計の準備作業に取りかかった。また、オスマン帝国官報については、昨年度までにデジタル化を完成したのに続いて、本年度は、目次部分の検索システム構築のための入力作業をほぽ完了した。上記の作業と関連して、資料収集のために海外調査もなされたが、同調査では、本年度予定していた西アジア・地中海史料学専門家の海外招聘が先方の事情で不可能となった代わりに現地での意見交換を行なった。また、参考資料として購入したアラビア語の法令集データベースの分析やアラビア語OCRソフトを用いたアラビア文字読み取りの試行など実験的作業も並行して行なった。
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