研究課題/領域番号 |
13490011
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
渡辺 雅司 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90133214)
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研究分担者 |
鈴木 義一 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40262125)
高橋 清治 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30126106)
亀山 郁夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00122359)
中嶋 毅 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (70241495)
富田 武 成蹊大学, 法学部, 教授 (10207607)
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キーワード | 総力戦 / ソ連 / スターリン体制 / アヴァンギャルド / ロシア革命 / 計画化 / 全体主義 / 粛清 |
研究概要 |
研究期間の第二年度である平成14年度は、政治グループ、文化史グループ、歴史グループのそれぞれにおいて、戦間期、世界戦争前夜の時期を中心として実証的な研究が深められ、多くの研究成果が公刊された。 政治グループの中嶋毅論文と中村裕論文は、ソ連邦解体を挟んで、それ以前とそれ以後を主な分析対象としながらも、ソ連・ロシアの国家のありようと政治過程を歴史的に考察したものである。 文化史グループの亀山郁夫の著書は、芸術家達(ブルガーコフ、マンデリシターム、マヤコフスキー、ゴーリキー、ショスタコーヴィチ、エイゼンシテイン)がスターリンおよびスターリン体制といかに関わり、作品を生み出していったかを論じたものである。 歴史グループでは、高橋清治論文は、旧共産党中央アルヒーフの永く封印されてきた史料の検討を踏まえ、1920年代初頭ソ連邦形成に至る過程で発生した「グルジヤ問題」について、スターリン、オルジョニキゼのやりとり、グルジヤ赤軍をめぐる対立等を考察したものである。鈴木義一論文は、20年代の計画経済編成の可能性と計画経済の作成をめぐる広範な議論を、同時代の「社会主義経済計算論争」と関連させながら、考察したものである。 辻義昌の編著は、ロシア革命期の工場委員会運動のアルヒーフ史料を編集、校訂し、ロシア語で出版した画期的な仕事である。
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