研究課題/領域番号 |
13490015
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
床谷 文雄 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (00155524)
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研究分担者 |
MCKENZIE C. R. 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (10220980)
野村 美明 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (20144420)
高阪 章 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (00205329)
松岡 博 大阪大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30028013)
松繁 寿和 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 助教授 (50219424)
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キーワード | オーストラリア / 国際研究者交流 / グローバル化 / 労働形態 / 証券業務 / 産業構造 / 司法共助 / 法と経済 |
研究概要 |
今年度は研究初年度として、オーストラリアを中心として、法制度、経済制度の変革について調査を行った。 具体的には、共同研究会の開催、識者を招いての実情研究、また3月には、メンバー4人(床谷、松岡、野村、高阪)がオーストラリアに研究滞在し、特にオーストラリア国立大学では、同大学の十数名のスタッフと取引のグローバル化に伴う司法制度の国際協調、法律情報の交換協定の可能性を検討し、その必要性を双方で確認することができた。現代的な法律実務家養成システムの比較検討もおこなった。また、モナッシュ大学およびウーロンゴン大学でも同大学の法学部長他のスタッフと懇談し、共同研究の方向について検討した。 その他、以下の成果が得られた。 日本とは違ってオーストラリアでは銀行本体は証券業務を担当することが認められ、銀行は融資している企業の社債を引き受けると利害相反のおこる恐れがある。これを防ぐためにどのような法律があるか、銀行が自発的にどのような措置を講じるかを調べた。銀行は自行の評判をかなり気にするため自発的に厳しい措置を講じるケースが多いようである。(主にマッケンジー,コリン・ロスによる研究) グローバル化がオーストラリア産業構造と労働市場にもたらした影響に関する文献及び統計資料を収集・整理した。また、競争の激化と規制緩和により労働形態の自由化・多様化により低賃金労働者層の分化と非正規就労者の増加が起きたかどうかを検証した。(主に松繁,寿和による研究)
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