研究課題/領域番号 |
13490015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
床谷 文雄 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (00155524)
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研究分担者 |
松繁 寿和 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (50219424)
野村 美明 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (20144420)
高阪 章 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (00205329)
松岡 博 帝塚山大学, 法政策学部, 教授 (30028013)
マッケンジー コリン・ロス 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (10220980)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 太平洋西淵地域 / オーストラリア / アジア地域 / ニュージーランド / グローバル化のコスト / 法規制の国際調和と相互承認 / ソフト・ローの調和 / FTA |
研究概要 |
太平洋西淵地域においては、各国で政治的、経済的、法的な改革が行われると同時に、国家間、地域間の連携が重視されている。3年間にわたり、この地域での国家間連携の可能性と課題を探るべく研究を実施してきたが、とりわけ日本とオーストラリアは、時差が少ない上、法的、経済的課題も類似のものがあり、最もふさわしいパートナー関係にあることを再確認することができた。オーストラリアにおける日本語教育の普及は、日本経済がトップにあった時代の日本への過大な期待から培われたものかもしれないが、10年以上を経て、小学生の時から日本語を学んだ学生が珍しくなくなっていることは、貴重な交流連携基盤である。本研究では、初年度のオーストラリア等訪問による成果を踏まえて、2年目はオーストラリア国立大学から法学者2名、タイ・シンガポールから各1名の経済学者の参加を得て、国内の専門家も招いて国際シンポジウムを開催し、ソフト・ローの調和の問題、法規制の国際的調和と相互承認、グローバル化のコスト、FTAの問題などについて学際的な討議が行われた。政治的・法的にイギリス法圏にあるとはいえ、アジアにも深く関わっているオーストラリアでは、中国をはじめとしてアジア系移民も多く、先住民も含め他文化の共存が図られている。このことは、本研究3年目に訪問調査したニュージーランドについてもいえる。 取引グローバル化による経済面と司法抵触の問題の二国間、あるいは多国間協定を通じた解決、そしてアジア地域の司法情報ネットワークの確立が急務である。最終年度は、インターネットと国際取引の問題、文化遺産の概念と衝突の問題、日韓FTAの問題などにも視野を広げる研究となった。
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