研究課題/領域番号 |
13490022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
SZMIDT Alfred 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (70325497)
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研究分担者 |
猪股 伸幸 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (20301335)
山崎 常行 九州大学, 大学院・理学研究院, (名誉教授) (10108649)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | フタバガキ / 遺伝的変異 / 集団構造 / 進化 / 熱帯林 |
研究概要 |
私たちの研究活動は以下の3つのテーマに焦点を当てている。 1.フタバガキ科樹木の生殖生物学における無性生殖の重要性を明らかにするため、Dipterocarpus alatusの1集団における核DNAマイクロサテライトでの遺伝的多様性を解析した。その結果、この種で無性生殖が起きていること、またそのために集団内の遺伝的多様性が減少していることを初めて遺伝的に証明した。 2.フタバガキ科樹木の様々な種における遺伝的多様性のレベルとパターンを明らかにするため、Shorea acuminata、S.curtisii、S.parvifolia、およびS.leprosulaの複数の集団における、核DNAの2つの遺伝子(GapC、PgiC)での塩基多様度を解析した。その結果、これらの種が最近分化し、また集団間の遺伝的差異は他の木本植物と比べて大きいことも分かった。さらにフタバガキ科樹木では広範囲にわたり種間交雑が起きていることを初めて遺伝的に証明した。 3.フタバガキ科のスリランカ固有種の系統的な位置を明らかにするため、フタバガキ科74種について、葉緑体DNAの3つの遺伝子を用い、分子系統解析を行った。その結果、スリランカ固有種は他のアジアの種とは分岐した。これはおそらく、長期間スリランカ固有種が他の種と分離されているためであろうと考えられる。 このプロジェクトについて3人の修士課程の学生と2人の学部生が研究した。
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