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2001 年度 実績報告書

砂漠化指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13490025
研究機関東京都立大学

研究代表者

篠田 雅人  東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (30211957)

研究分担者 田 少奮  地球観測フロンティア研究システム, 研究員
恒川 篤史  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60227452)
大山 修一  東京都立大学, 理学研究科, 助手 (00322347)
キーワード砂漠化 / 乾燥地域 / 純一次生産力 / 植生指標
研究概要

本研究の最終目的は、「衛星・現場データを組み合わせた世界的な砂漠化の評価指標の開発」である。砂漠化指標として、純一次生産力(NPP)に基づく定量的な指標を開発する。そのために、今年度は、現場データを用いてNPPを正確に推定する手法を確率し、今後、その手法を衛星データにより広域的に展開する。
1 植生パラメタの測定手法の確立
モンゴルとカザフスタンの乾燥地域において、スペクトル反射率、光合成有効放射吸収量(PAR)、葉面積指数、バイオマスを2週間に1度の割合で測定した。これらの測定値を用いて、(1)NPP、(2)光合成有効放射吸収率(fAPAR)と正規化差植生指数(NDVI)との関係、および(3)放射変換効率(RUE)を導出する手法を確立した。
2 現場データによるNPP推定モデルの開発
NPP推定モデルのなかに、1で求めた(2)の関係式と(3)の係数RUEを取り込んだ。RUEの決定においては、植物に対する水分ストレス・温度ストレスの効果を考慮したサブモデルを作成した。このサブモデルの有効性は現場観測の土壌水分・気象データによって検証した。このモデルにより、現場観測によるNPPの季節変化・経年変化をある程度の精度で推定することが可能となった。
3 衛星データによる広域的なNPP推定手法の開発
2で得られた現場データよるNPP推定モデルをNOAA/AVHRRセンサによる衛星データに適用し、研究対象の乾燥地域における広域的なNPP推定手法を開発中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shinoda, M.: "Climate memory of snow mass as soil moisture over central Eurasia"J. Geophysical Research. 106・D24. 33393-33403 (2001)

  • [文献書誌] Oyama, S.: "People millet cultivation and cattle grazing of dry land in Sahel-socio-ecological omic research of Hausa cultivators in southern Niger"Geographical Reports of Tokyo Metropolitan University. (印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 田 少奮: "気象観測データと陸面モデルによるモンゴルの熱・水収支の推定"日本気象学会2001年度秋季大会講演予稿集. 80号. 333 (2001)

  • [文献書誌] 武内和彦, 鷲谷いづみ, 恒川篤史: "里山の環境学"東京大学出版会. 264 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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