研究課題/領域番号 |
13490029
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
川嶋 辰彦 学習院大学, 経済学部, 教授 (40080353)
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研究分担者 |
山村 悦夫 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (00001230)
福地 純一郎 学習院大学, 経済学部, 教授 (00274043)
田中 伸英 学習院大学, 経済学部, 教授 (10118763)
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キーワード | ヴォランティア人口資源 / 郊外化 / 再都心化 / 中山間地域 / 長期的都心回帰 / 東京都市圏 / 都市サイクル / レッシュ立地論 |
研究概要 |
本研究は2年計画で進めており、第2年度(平成14年度)は研究計画調書の「研究計画・方法」欄に記載したフェーズ3〜7の各テーマと取り組んだ。併せて、フェーズ3の実証分析的考察の中で本研究の基本的狙いと密接に係わる、「空間経済的市場の展開過程」に関する理論的考察を、A.Loschの唱える地域立地論(regional location theory)に照準を合わせて試みた。研究の成果として新たに得られた知見は、下記の通りである。 1 東京都市圏内人口の空間的再分布過程は、20世紀末迄に後期郊外化段階をほぼ終えており、極く近い将来には前期再都心化段階へ移行する可能性が大きい。 2 東京都市圏内及び他の大都市圏内の中山間地域にあっては、我が国人口変動が比較的高い確度で辿ると予想される今後の「長期的都心回帰趨勢」に照らすと、地域政策の立案にあたり次の視座に立っことが乞われる。 (1)地域の質的魅力向上を主目途とするアプローチが、地域人口の集積に拠る経済発展政策に比較し、一般により現実的であろう。 (2)都心部人口が有する「有償・無償ヴォランティア人口資源」の有効活用を、地元発展政策プログラムへ積極的に織り込む努力が肝要であろう。 3 レッシュの「N-n対応値」(即ち、旧レッシュN-n対応値)のNは、N≧19に対し、次の修正作業を要する。 (1)N値の入れ替え調整作業(n値の逆転現象に対処する作業)。 (2)N値の削除処理作業(n値の重複現象に対処する作業)。
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