研究課題/領域番号 |
13490031
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研究機関 | 新潟青陵大学 |
研究代表者 |
木下 安子 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 教授 (50073052)
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研究分担者 |
柳沢 尚代 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 助教授 (10310369)
奥村 百合恵 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 教授 (00273037)
竹下 由紀子 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 教授 (00018152)
茶谷 利つ子 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 助教授 (10290066)
佐藤 信枝 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 助教授 (20289797)
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キーワード | ヒューマンエラー / 看護事故の構造分析 / 介護事故 / 事故予測とリスク回避 / 安全看護教育方法 / 看護技術の安全化 |
研究概要 |
【プロジェクト1.保健医療福祉現場におけるヒューマンエラーに関する実態調査】新潟県内の介護保険による指定事業者(1059)を対象にアンケート調査を実施。総回収率34%。過去2年間に利用者の死亡や重度の傷害を与えた事故があった事業所は16.6%、ここ3ヶ月の間に事故や事故となる恐れのある行為があった事業所は58.5%である。75.4%が事故等の報告書を作成しているが、その分析を仕事にいかしているのは49.6%に留まっている。「事故防止に関する講習会や研修会の実施」への要望が78.5%と高い等の結果を得た。 【プロジェクト2-1.看護場面の事故発生可能性に関する主観的判断とリスク回避行動】第1段階として、看護業務の各種実態に応じた事故予測がどの程度、分化しているかについて、面接と質問紙とによる調査を実施した。調査対象はA病院の看護師24名である。この結果を分析し、事故予測の分化度とその適切性の評価基準の作成を進める。 【プロジェクト2-2.看護過誤と基礎看護教育-基本と実践・個人特性・外的要因-】看護過誤の発生には注意・観察・確認・行為の要因が予測される。第1段階として判例事例集から看護職が関与する17事例の解析をした。その結果、認知・行為レベルで過誤発生の要因を抽出した。第2段階はこの要因を実証するために認知・行動レベルに関する調査票を作成し、B病院の看護職156名を対象にアンケート調査を実施し、分析を行なう。 【プロジェクト3.看護基礎教育における安全教育】看護教育における医療事故防止に関する文献を検索し、その主要な考え方とそれに影響を与えた要因を分析した。その結果、看護教員により記されている文献は、1.個人の資質の向上をめざすもの、2.システムズアプローチを導入、3.1・2の混在型に分類できた。それらへの影響要因は「国の医療事故対策」「社会的事件」「患者の権利」「職能団体の動き」が考えられる。 【プロジェクト4.ヒューマンエラーの構造化と安全教育カリキュラムの構築】看護組織における安全文化の形成について、看護婦が直接関与した医療事故を契機に当該病院の看護部が主体的に取り組みセミナー形式で公表したB病院の婦長10名への聞き取り調査を実施した。事故体験の学びから1.組織の事故として捉える、2.看護職としての業務を安全の視点から再認識して他部門と連携する等の変化があり、「学習する文化」形成の知見を得た。
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