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2001 年度 実績報告書

民俗文化財等、中型・大型資料の効果的な殺虫処理法の開発-臭化メタル燻蒸の代替システムとして

研究課題

研究課題/領域番号 13551005
研究機関(財)元興寺文化財研究所

研究代表者

伊達 仁美  (財)元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (00150871)

研究分担者 山内 章  (財)元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (90174573)
植田 直美  (財)元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (10193806)
日高 真吾  (財)元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (40270772)
近藤 正子  (財)元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (20311491)
村田 忠繁  (財)元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 研究員 (50210042)
キーワード燻蒸 / 殺虫処理 / 民俗資料 / 二酸化炭素 / 炭酸ガス
研究概要

本研究は、4カ年計画の内の初年度であった。今年度の計画は、民俗資料への殺虫処理の可能性として、これまで主に使用されている臭化メチル製剤に比べ、人体や環境への影響に安全で、かつ取り扱いの簡便な二酸化炭素による殺虫処理方法を検討した。二酸化炭素による殺虫処理は、方法論としてはすでに報告されており、ヨーロッパ等ではシステムを導入し、実用化されている事例も紹介されている。
そこで本研究は、日本の博物館事情を考慮しながら、専門家と博物館スタッフと共同で作業を行いながら実施することを検討した。博物館や資料館で二酸化炭素による殺虫処理を行う場合の問題点としては、2週間という処理期間中の現場の管理体制と殺虫効果の得られる二酸化炭素濃度の維持である。
以上のことから、次に示す内容について検討した。
1.投薬時の初期濃度の設定
2.作業計画書の作成
3.作業時の安全対策マニュアルの作成
4.作業時の安全チェックシートの作成
これらの項目を検討し、実際に日本はきもの博物館で殺虫処理を実施した。また、研究代表等が所属する(財)元興寺文化財研究所においても、3度の処理実験を実施した。その結果、実用化に向けて良好な感触を得ることできた。なお、本研究の成果の一部について、平成13年度の保存修復学会で発表した。また平成14年度の文化財修復学会誌に投稿し、さらに平成14年度の文化財保存修復学会においても、実用化に向けた具体的な報告を発表する予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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