研究課題/領域番号 |
13555047
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
深野 徹 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (60037968)
|
研究分担者 |
宮原 雅晴 九州松下電気(株), 大分事業部, 主席技師(研究職)
渡部 正夫 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (30274484)
|
キーワード | ノート型パソコン / MPU冷却 / ファン / 騒音 / 超小型ファン / 横流ファン |
研究概要 |
12月6日に交付決定したあと、企業からの共向研究者を適時交えて検討会を行いながら、精力的に下記に列挙する実験装置の製作等を行った。 (1)簡易半無響室の選定・納入・据え付けを完了した。 (2)微風量のファン特性試験装置の選定・納入・特性試験の確認を終了した。 (3)供試微小軸流ファンの設計と製作(5種類のファンを作成)を完了した。 (4)1種類の横流ファンの設計を行い、現在製作依頼中である。 (5)ファン特性試験のためのファン据え付け装置の作成を完了した。 (6)ファン周辺の流動の計測のための装置を作成中である。 (7)MPU周辺の温度測定法の検討をはじめた。 以上の状況の中、供試微小軸流ファンの特性試験を開始し、装置の問題点を修正し、企業の有する装置での試験結果と比較検討し、実験装置を完成させている。通常のファンと比較すると、本研究対象のファンは極めて微小であるので、流量・圧力共に高い精度の測定が必要であることが明確になった。 一方パソコン内の熱流動の数値解析の準備をすすめ、企業と大学での分担の検討を済ませた。今後ファンの特性も考慮に入れた熱流動の数値解析を行う予定である。 またファンの特性試験は今後精力的に行い、発生騒音と設計仕様との関係を明確にして、超小型低騒音ファンの設計法を確率する。同時にMPUの冷却能力についても先の熱流動解析結果をふまえて、最適冷却法の確立をはかる予定である。
|