研究分担者 |
石 芸尉 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90323063)
庄司 茂 東北大学, 歯学部附属病院, 講師 (10142986)
松浦 祐司 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10241530)
本郷 晃史 日立電線(株), オプトロシステム研究所, エキスパート(研究職)
斎藤 誠一 東北大学, 大学院・医学研究科, 助手 (80235043)
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研究概要 |
本研究においては,申請者らの従来の研究に基づき,医療用のCO2レーザ、COレーザ、Er:YAGレーザ、Nd:YAGレーザとその高調波発生用レーザ,アレキサンドライトレーザ,エキシマレーザ等,全ての医療に十分対応できる,細径で非常にフレキシビリテイーに富む,高効率中空ファイバの製作法とその実用製作技術の確立を目的とする.また,各診療科目に特有な先端出射デバイスの研究を行い,特に,歯科治療においては,従来開発したデバイスの更なる高機能化を,泌尿器科治療においては,要求される先端装置の設計,製作を行うことが主な目的である. 本研究では本年度において,以下の研究を行なった. 1.中空ファイバ型機能性先端デバイスの開発 中空ファイバで先端デバイスを実現する優位性はその低損失性であるが,重要な課題は端面封止である.従来,この端面封止にはダイヤモンド,サファイアなどを用い,熟練者の手作業で行われていた.本研究に於いては,内径が100mm以下の超細径中空ファイバ型先端光デバイスに対応すべく,ポリマーのディッピング・乾燥法に基礎を置く封止技術,ならびにキャップ型封止技術を採用した.また,さらに高エネルギーレーザ光に耐えうるパイレクスガラスおよび石英ガラス製のキャップ型封止素子について研究を行った.そして,これらの素子の封止部の形状制御により,歯科,泌尿器科対応の,端面で収束・発散効果を有するキャップ型封止機能性デバイスの開発を行った. 2.CO2,CO,Er:YAGエキシマレーザ対応型中空ファイバと先端入光,出射デバイスの開発 CO2,CO,Er:YAGエキシマレーザ用の低損失中空ファイバ,診療科目に特定される先端デバイスの開発を行った.また,石英ガラス製キャップ型封止素子を装着したEr:YAGレーザ伝送システムを用いて,腎結石の破砕実験を行い,医療用レーザシステムとして有効性を明らかにした.
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