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2001 年度 実績報告書

高反射率高コントラスト電気泳動ディスプレイの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13555109
研究機関九州大学

研究代表者

服部 励治  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (60221503)

研究分担者 池田 晃裕  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (60315124)
黒木 幸令  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (40234596)
キーワードマイクロレンズアレー / 電気泳動ディスプレイ / メモリー効果 / ドライブ回路 / 電気泳動粒子 / 界面活性剤 / 酸化チタン
研究概要

今年度の研究結果として以下のような見地を得た.
1.マイクロレンズアレーの作製:Si犠牲マスク層とBHF等方性ウェットエッチングによる石英基板へのマイクロレンズアレー作製プロセスを完成させ,さらにITO蒸着プロセスの最適化,凹凸表面を有する上部基板のITOパターニング技術の開発を行った.この凹凸表面の定量的な評価は走査型レーザ顕微鏡によって行った.
2.駆動回路の作製:電気泳動ディスプレイにおいてメモリー効果の持続時間は数分またはそれ以上にすることができる.したがって書き込むときにだけ走査線をスキャンし,その他は数分間隔でリフレッシュするようなドライブ回路を作製した.
3.電気泳動粒子と透明分散媒の最適化:電気泳動粒子と透明分散媒,界面活性剤の材料を選択し,長期に安定して分散状態を保つような調合プロセス開発を行った.作成した透明分散媒の条件は透明度が高いこと,メモリー効果を長い時間存続させるために泳動粒子と比重を合っていること,レンズ効果を強めるため屈折率が低いこと,泳動粒子の移動度を上げるため粘性が低いことなどのでり,それらを満たす分散媒としてOctamethylcyclotetrasiloxaneを,分散粒子として酸化チタンをした.表面活性剤としてはエアロゾルOTを20mmol/dm3の濃度で溶かして用いた.これら材料の調合はるつぼと超音波で十分にチタニアを粉砕することと,分散溶媒に吸湿性があるので水分吸収に気をつけて行った.この様に作製した分散系は分散状態が良好であった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 服部励治, 原田善弘, 平田啓介: "高反射率高コントラスト表示可能な電気泳動ディスプレイ"信学技報EID2000-284. Vol.100. No.602. 121-125 (2000)

  • [文献書誌] 原田 善弘, 山田 修平, 服部 励治: "マイクロレンズアレイ電気泳動ディスプレイの開発"信学技報EID2001-117. Vol.101. No.600. 97-102 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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