研究課題/領域番号 |
13555111
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
小川 明 名城大学, 理工学部, 教授 (20204068)
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研究分担者 |
柴田 伝幸 豊田中央研究所, 研究員
中野 倫明 名城大学, 理工学部, 助教授 (70329770)
山里 敬也 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 助教授 (20252265)
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キーワード | 地上デジタルテレビジョン放送 / 移動体用高感度受信 / ダイバーシチ / 誤り訂正 / OFDM / QAM |
研究概要 |
地上デジタルテレビジョン放送波を移動体環境下で高感度受信を可能とする受信機の試作実験のため、本年度は信頼度荷重機能を有する符号化率可変畳み込み符号用復号器の基本設計を行った。まず、C言語を用い、各サブキャリヤがQPSK変調されている場合についてプログラムを作成し、計算機シミュレーションによって特性を評価した。期待通りの特性が得られることを確認し、その結果を国際会議で発表した。またこれと並行して、OFDM信号のシンボル同期方式について検討を加えた、上記計算機シミュレーション結果を踏まえ、ハードウェア試作を目指して各サブキャリヤが64QAM変調されている場合についての基本設計をMATLAB言語を用いて行った。地上デジタルテレビジョン放送信号および一般のOFDM信号を柔軟に発生できる任意波形発生器を購入し、これを用いてハードウェアの設計を行おうとしているが、そのために多点数の高速フーリエ変換(FFT)器が必要であり、その高額性(地上デジタルテレビジョン放送におけるFFT点数は6000近くあって各メーカーで試作段階にあり、非常に高額である)に苦慮している。そこで、サブキャリア数を実際より減らして、前記任意波形発生器からの信号を計算機に取り込んで、ソフトウェアによる高速信号処理によって設計調整を行うことにした。 以上の研究活動以外に東海地区における地上デジタルテレビジョン放送実験グルーブに参加して、地上デジタルテレビジョン信号取り扱いの経験を深めている。
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