研究課題/領域番号 |
13555137
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
八嶋 厚 岐阜大学, 地域共同研究センター, 教授 (90144394)
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研究分担者 |
鷲見 武富 日本地質コンサルタント(株), 主幹
沢田 和秀 岐阜大学, 工学部, 助手 (30273121)
張 鋒 岐阜大学, 工学部, 助教授 (70303691)
伊藤 修一 前田工繊(株), 工法開発部, 主任
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キーワード | 補強土 / 河川堤防 / 多自然型 / 設計法 / 通水実験 / 現場計測 / 破壊実験 / 模型実験 |
研究概要 |
補強土工法の設計・施工法の確立を目的として、平成12年度に実河川における通水実験が行われ、補強土護岸河川の破壊現象および予想される破壊形態が確認された。 そこで、本年度は、平成12年度の通水実験より得られた破壊形態の詳細な把握をするために、実大堤防盛土を構築し、破壊実験を行った。破壊形態として、洗掘破壊、流木や流石による衝突破壊、堤防上部の構造物の引き抜き破壊を想定した。破壊実験においては、補強土護岸に対して想定される破壊要因を検証するために、各種計測を行った。これらの破壊形態のなかでも補強土河川護岸に対して最も重要である破壊形態は、洗掘による破壊であることがわかった。よって洗掘実験については、詳細なデータ整理と解析を実施した。実験結果から、(1)ジオグリッド横方向敷設による補強が有効な補強手法であること、(2)補強盛土の一体化、が確認された。 また、洗掘範囲の差異が堤防に与える影響をパラメトリックに検討するために、卓上において小規模な模型堤防を構築して実験を行った。使用した補強材モデルが模型規模に比べて強すぎたため、実大破壊実験で得られた破壊形態の再現には至らなかった。 平成12年度に破壊した試験河川堤防を除去し、同じ場所に新しい試験堤防を構築した。平成12年度の豪雨による実際の破壊、および陸上での破壊実験結果に基づいて各種計測項目を決定した。通水実験においては、補強土盛土部の一体化の検討と補強土河川護岸の護岸効果の確認に重点をおいた。
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