研究課題/領域番号 |
13555151
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
松尾 友矩 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (80010784)
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研究分担者 |
花木 啓祐 東京大学, 工学系研究科, 教授 (00134015)
吉本 国春 東洋大学, 工学部, 教授 (90307778)
北脇 秀敏 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (60251344)
細田 昌弘 ジーイーネット(株), 開発副本部長
荒巻 俊也 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (90282673)
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キーワード | 合流式下水道 / 雨水時超流水問題 / 3分流式下水道 / ディスポーザー / 下水道システムモデル / 雨水流出シュミレーション |
研究概要 |
社会的課題となっている合流式下水道の雨天時の越流水問題について、下水道システムの基本構造にかかわる観点から検討を続けてきている。下水道システムの現在の構成に関する概念的な整理を行った上で、都市内における雨水の扱い方の可能性について検討を行った。都市内雨水の処置の仕方として、従来の基本的に下水道で集めるシステムから、地下浸透や貯留して雨水利用を促進するなどの方式を取ることにより、下水道には取り込まないシステムの可能性を追求することを検討している。 このような基本的なシステムの改変の効果を、シミュレーションによって検討するコンピュータモデルの開発を行っている。今年は、東京との桃園川流域における実測データを利用したシステムモデルの開発を進めた。まだ、外部への発表に至るまでの完成度はないが、降雨に対するモデルの応答特性を検討する段階には来ており、最終年度の来年度には、学会発表を行うことができるところまで来ている。 一方従来型のマクロモデルによる流出解析については、AR法による流出解析の推計法についての検討を行っている。この成果は、下水道協会雑誌に発表している。また、3分流式下水道のもう一つの目的は、各家庭にディスポーザを設置して有機物の回収を図る可能性を検討することが含まれる。この問題については、下水処理過程と廃棄物処理過程への影響を検討するモデルの開発も進め、その成果を土木学会環境フォーラム講演会で発表している。
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