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2001 年度 実績報告書

古代組物の知恵を活かした先端複合材料の作製に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13555179
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

仲井 朝美  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助手 (10324724)

研究分担者 魚住 忠司  村田機械株式会社, ブレイダー技術部, 研究員
濱田 泰以  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (10189615)
キーワード古代組物 / 繊維配向 / 製組 / 画像処理 / 機械化 / 複合材料
研究概要

1.角組系組物の構造と製造パラメータの決定
中実な3次元構造を有する組物(古代組物)の作製を機械化するために、角組系組物(2×2角組・2×4角組・4×4角組・4×6角組・4×8角組)の組構造を決定し、その経路図および経路数の決定方法を明らかにした。
また、角組系組物の安定組糸数を決定する敷きを、畝数(組物の外周に位置する組糸数)をパラメータとして導いた。さらに角組系組物の経路図、特にねじれない角組系組物の経路図を描く方法を示し、経路図と組糸の関係を明らかにした。また角組系組物の機械化のために組機の羽車の設計・配置について検討を行い、機構のユニット化により多様な組物が製作可能であることを示した。
2.コンピュータによる組物内部の構築、繊維配向の予測
日本とアンデス地方の伝統的な組み方とその組み合わせの中から組構造の異なる3種類を用いて、その組構造および組糸の配向状態を知るための断面観察を行い、組糸の動きをコンピューターにより3次元に構築した。また、経路図(組糸の移動図)から組物の構造を推測し、その3次元構造図を作製する方法を提案した。得られた断面観察による3次元構築と、経路図から推測した組構造との比較を行い、断面観察を行うことなく、組糸の配向状態を予測する方法を確立した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Tada, T.Uozumi, A.Nakai, H.Hamada: "Structure and machine braiding procedure of coupled square braids with various cross sections"Composites Part A. 32. 1485-1489 (2001)

  • [文献書誌] 多田牧子, 濱田泰以: "角組系組物の構造と製造パラメータの決定法"繊維学会誌. 58巻2号. 40-45 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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