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2003 年度 実績報告書

モレキュラーインプリンティングによる農薬分解人工ポリマー酵素の創製

研究課題

研究課題/領域番号 13555227
研究機関神戸大学

研究代表者

竹内 俊文  神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (70179612)

研究分担者 牧野 健二  日産化学工業(株), 機能材料事業部, 主席(研究職)
キーワードモレキュラーインプリンティング / 分子認識 / 触媒
研究概要

本研究では,ナノ三次元空間反応場をモレキュラーインプリンティングの手法を用いて構築することで、トリアジン系除草剤が特異的に結合・分解し、無毒化するための人工材料を開発することを目的とする。
本年度は、ジスルフィド(S-S)結合によりアトラジンとアリル基を連結させた新規な鋳型分子を設計・合成した。この分子を用いてインプリントポリマーを合成し、S-S結合をSH基に還元してアトラジン骨格をポリマーから除いて結合部位を形成させた後、ポストインプリント処理として酸化反応を行いSH基をSO_3H基に変換することで、アトラジンが結合した際、SO_3H基がアトラジンの6位の近傍に来るようにSO_3H基を配置させた結合部位を持つ新規アトラジン分解ポリマーの合成を試みた。
【実験・結果】
1)鋳型分子の合成:3段階の反応を経て、アトラジンから鋳型分子を合成した。
2)インプリントポリマーの合成:鋳型分子、メタクリル酸、架橋剤および重合開始剤をクロロホルムに溶解させ、20℃でUVを照射し60℃で加熱することによって合成した。
3)鋳型分子の除去(S-S結合の還元):IPをメタノールに浸し、NaBH_4を加えて室温で12h撹拌した。S-S結合をメルカプト基(-SH)に還元することで鋳型分子の切り出しを行った。
4)ポストインプリント処理:インプリントポリマーをH_2O_2/AcOH溶液に浸し室温で12h撹拌することで、SO_3H基への変換を行った。
5)今後、このポリマーを用いてアトラジンの吸着・分解能の実証試験を行う。
6)同じように内分泌撹乱物質であるビスフェノールAについてもその特異的吸着・分解材料の基礎検討を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ikegami, T.: "Bisphenol A-recognition Polymers Prepared by Covalent Molecular Imprinting"Anal.Chim.Acta. 504. 131-135 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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