研究概要 |
1)ポリマー構造と電子過程の相関解明 フェニレンジアミンと1,4-ジベンゾイルベンゼンの四塩化チタン、または、触媒量のパラトルエンスルホン酸による共縮重合により得たフェニルアゾメチンポリマー誘導体の合成法を確立した。特に単一分子量・単一構造を有する分岐型特殊構造のフェニルアゾメチンデンドリマーの合成に成功、この高効率条件を確定した。 2)ポリマーのレドックス過程の解析 微分パルス法による酸化還元電位(差)ΔEの決定から均化定数を算出し、ポリフェニルアゾメチン電子系の一段階多電子移動の割合(Kc=exp[ΔEF/RT])を評価した。NCCNでイミン結合が連結した化合物は1段目と2段目の酸化還元が逆転し、一段階で2電子移動が生起することを発見した。
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