研究概要 |
本研究の目的は,計算流体力学(CFD)に基づく形状最適化コードを,市販のCADソフトと融合させること,さらに,最適化ツールと船型CADおよびCFDコードの3体をネットワーク透過な形で統合化することである.平成14年度は第2年度であり,「複数のサーバーへの分散配置と,統合化モジュールのネットワーク対応化」を行うことに重点をおいた.その概要を以下に述べる. まずCFDコード群をサーバーAに,CADはサーバーBに,そしてSQP及び統合化モジュールをサーバーCにインストールした上で,それぞれのサブシステムを包括するようなオブジェクトコードを新たに作成し,それに対してシステムの動作の命令を託すようにした.すなわち既存のシステムをカプセル化したことになる.各々のサーバーにはhttpプロトコルサーバーをインストールした. 次にサーバーC上の統合化モジュールから,その他のサブシステムがネットワークを介して制御できるように統合化モジュールを改良した.さらに別のクライアントマシン上から統合化モジュールを呼び出し,最適化問題の設定と実行を行えるように改良した. 以上の成果をもって,本年度の所期の目的はほぼ達成できたと考える.
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