研究分担者 |
木下 嗣基 東京大学, 新領域創成科学研究科, 助手 (10313008)
馬場 信弘 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10198947)
多部田 茂 東京大学, 新領域創成科学研究科, 助教授 (40262406)
戸田 保幸 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20172166)
岡本 強一 日本大学, 理工学部, 助手 (50256806)
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研究概要 |
今年度の研究計画では,以下の3テーマ ・静水圧近似のマルチレベルモデルによる内湾全体における大きなスケールの海水流動およぴ水温・塩分の数値シミュレーション(経塚,濱田,多部田,岡本,今井) ・フル3次元モデルによる海洋環境改善装置まわりの小スケールの流動シミュレーション(佐藤,木下,馬場,戸田) ・ネスティング手法による大小スケールの連続的な数値解析法の開発(経塚,濱田,佐藤,多部田,木下) について各グループで開発を行い,いくつかのモデルとサブモデルの構築を行った。 これらの研究の中間発表として,2001年12月7日に大阪府立大学総合情報センター視聴覚室において第2回MECモデルワークショップを開催し,一般の参加者にも公開して研究発表を行った。また,研究成果は,ワークショップのテキスト(全78ページ)として印刷出版した。 具体的な研究成果としては ・MECモデルを適用する海域の地形データ作成のためのプリ処理プログラム ・計算結果の可視化処理であるポスト処理プログラム ・五ヶ所湾,大村湾および諫早湾・有明海における流れの解析例 などである。特に成果の公開および一般ユーザーに対する実際的なオペレーションの講習に力点をおいた。また,実海域での計算例については計算精度の検証のために,模型実験(五ヶ所湾)や人工衛星による衛星写真(諫早湾,有明海)とも比較した。 ただし,ネスティング手法によるハイブリッドモデルについては,当初の見通しとは異なって,グリッド幅の小さな領域で不自然な上下の対流が生じることが判明するなど問題点も明らかになった。これについては,次年度で詳細な検討を行う予定である。
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