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2001 年度 実績報告書

重金属汚染土壌を浄化するための技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 13556010
研究機関香川大学

研究代表者

馬 建鋒  香川大学, 農学部, 助教授 (80260389)

研究分担者 横山 茂雄  旭化成工業株式会社, 部長(研究職)
柴田 勝  チッソ旭肥料株式会社, 技術部長(研究職)
矢内 純太  京都大学, 農学研究科, 助手 (00273491)
キーワード重金属 / コーティング / EDTA / 超集積植物 / キレート作用 / 汚染土壌 / 浄化
研究概要

重金属汚染土壌を浄化するために、以下のような植物を用いた重金属除去法を検討した。
1.数種類のEDTAコーティング資材を試作し、水中と土中の溶出実験を行った。溶出のパターンから、180日タイプと80日タイプを用いて、鉛汚染土壌からの除去効果を無コーティングのEDTAと比べた。供試植物は生育速度の速いトウモロコシである。無コーティングEDTAの土壌への添加は土壌溶液中の鉛とEDTAの濃度を急激に高め、環境への二次汚染が懸念される。また、植物も添加後数日で枯死した。これに対して、コーティングEDTA資材は土壌溶液中の鉛の濃度を少しずつ高め、環境への負荷が少なかった。地上部への鉛の集積も無添加と比べ、高かった。しかし、効率的な土壌浄化の観点から、より高濃度の集積が必要である。今後、植物の生育ステージにあわせた溶出パターンを持つEDTAコーティング資材の開発を計画している。
2.亜鉛とカドミウムの超集積植物であるThlaspi caerulescensを用いて、土壌中の重金属可溶化機構を明らかにするために、まず根から分泌される亜鉛キレート物質の探索を行った。根の分泌物を採取し、独自に開発した亜鉛キレートアッセイ法を用いて検討した結果、分泌液中に亜鉛キレート物質が検出された。また、この分泌物をイオンクロマトグラフィーにより分画した結果、アニオン画分のみに亜鉛キレート活性が認められた。現在、この画分をさらに精製し、構造決定をしているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 馬 建鋒: "植物による重金属汚染土壌の修復-Phytoremediation"環境保全. 16. 13-20 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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