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2001 年度 実績報告書

アドレノメデュリンの子宮収縮抑制機序の解明と子宮収縮抑制薬としての臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 13557009
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

柳田 俊彦  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60295227)

研究分担者 北村 和雄  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (50204912)
小林 英幸  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (40148953)
和田 明彦  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (30131949)
坂田 恒昭  塩野義製薬株式会社, 基礎医薬研究部門, 主管研究員
キーワードアドレノメデュリン / 子宮平滑筋 / 子宮収縮抑制 / 妊娠子宮 / 胎盤 / 脱落膜 / mRNA発現 / 早産
研究概要

アドレノメデュリン(AM)の子宮収縮抑制機序を解明するためにラット非妊娠・妊娠子宮を用いて実験を行い、以下の結果を得た。
1.ラット非妊娠子宮におけるAMの子宮収縮抑制作用 ラットの摘出子宮平滑筋において、(1)AMは自発的な子宮収縮を濃度依存的、かつ可逆的に抑制した。(2)炎症性のメディエーターであり早産の異常収縮の一因とされるブラジキニンによる収縮は抑制したが、生理的な分娩を誘発するオキシトシンおよびプロスタグランジンF_<2α>による収縮は抑制しなかった。
2.ラット妊娠子宮におけるAMの発現調節 ラット妊娠子宮において、(1)AMmRNAの発現は妊娠の経過に伴って増加した。(2)AMmRNAの発現増加は、胎盤付着部の脱落膜組織に限局していた。
3.ラット妊娠子宮におけるAMによる子宮収縮の調節 ラット妊娠子宮において、(1)胎盤付着部の子宮平滑筋の自発的収縮は著しく抑制されていた。(2)AM受容体のアンタゴニストであるAM[22-52]により自発的的収縮が誘発された。
以上の結果から、妊娠の経過に伴って脱落膜において発現が増加したAMが、胎盤付着部の子宮収縮を抑制することにより、妊娠の維持に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。次年度は、AMの子宮収縮機序についての詳細な解析を行うとともに、早産とAMの関連について検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kobayashi et al.: "Adrenomedullin and proadrenomedullin N-terminal 20 peptide (PAMP) in adrrenal chromaffin cells"Peptides. 22. 1895-1901 (2001)

  • [文献書誌] Kobayashi et al.: "Adrenomedullin receptors in rat choroid plexus"Neuroscience letter. 297. 167-170 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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