研究課題/領域番号 |
13557026
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小安 重夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90153684)
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研究分担者 |
天谷 雅行 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (90212563)
西川 武二 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50051579)
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キーワード | ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / 単クローン抗体 / デスモグレイン3 / 自己抗体 / 自己寛容 |
研究概要 |
我々は尋常性天庖瘡の抗原であるデスモグレイン3(DSG3)のKOマウスにリコンビナントDSG3を免疫し、抗DSG3抗体が生産されることを確認した後、そのマウスの脾臓細胞をrag-2KOマウス(T細胞やB細胞を持たない免疫不全マウスであるがDSG3は発現する)に移植することにより、尋常性天庖瘡モデルマウスを作製することに成功した。このモデルを用いて、T細胞とB細胞のいずれの自己寛容の破綻が尋常性天庖瘡の発症に重要であるかを明らかにするために、野生型マウスやDSG3KOマウスのT細胞と野生型マウスやDSG3KOマウスのB細胞を様々な組み合わせで混合した後にrag-2KOマウスに移植し、その後の抗DSG3抗体の生産を検討した。その結果、T細胞とB細胞の両方がDSG3KOマウス由来の場合にのみ自己抗体の生産が見られ尋常性天庖瘡の症状が出現した。したがって、T細胞、B細胞の両方において自己寛容が破綻することが発症に必要であることが示唆された。さらに、B細胞の自己寛容の分子機構を明らかにするために、上記のモデルマウスの脾臓細胞から抗DSG3単クローン抗体を分泌するハイブリドーマAK7(IgG1、κ)を樹立した。AK7由来のH鎖とL鎖のcDNAを単離し、過去にトランスジェニックマウスの作製に用いられた抗体遺伝子のV領域を抗DSG3抗体のものと変換し、常法にしたがってトランスジェニックマウスを作製した。現在このマウスのB細胞分化過程や機能を解析中である。
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