研究課題/領域番号 |
13557039
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森本 幾夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30119028)
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研究分担者 |
河崎 寛 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80280957)
細野 治 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50190210)
田中 廣壽 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00171794)
田中 利明 東レ株式会社, 基礎研究所, 主任研究員
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キーワード | CD26 / DPPIV / ラフト分面 / CD45 / チロシンリン酸化 / IL-2 / 細胞遊走 / 共刺激シグナル |
研究概要 |
CD26分子はT細胞共刺激分子でDipeptidyl peptidase IV(DPPIV)酸素活性を有し、アデノシンデアミナーゼとも結合する。またCD4メモリーT細胞に選択的に発現し、メモリーT細胞機能に重要な役割も果たしている。しかしCD26由来共刺激によりT細胞が活性化され、引き続きT細胞エフェクター機能を発揮する分子機序は不明である。今回我々はCD26は膜のラフト分画に局在し、CD2るT細胞表面上のCD26分子のクロスリンクによりCD45分子がラフト分画に局在することも見い出した。さらに可溶性CD26分子及びGST-CD45融合蛋白を作製して、CD26とCD45との相互作用を検討した結果、CD26分子はCD45の細胞質部分に直接結合することも明かとなった。今回の研究によりCD26のクロスリンクによりCD26分子がラフト分画に集合することにより、T細胞受容体シグナル分子であるLck、ZAP-70やTCR ZetaとCD45分子との共局在を容易にし、その際いろいろなシグナル分子のチロシンリン酸化を亢進させ、その結果T細胞のエフェクター機能であるIL-2産生や細胞遊走が生じることが示唆された。
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